道高校長協会29年度後期研 社会に開かれた学校を 「協働」重点にネットワーク
(関係団体 2018-01-12付)

道高校長協会後期研
250人が参加した

 道高校長協会は九日、ホテルライフォート札幌で二十九年度後期研究協議会を開いた。開会式では、川口淳会長があいさつ。社会に開かれた学校づくりに向け「地域との一層の連携を図り、子どもたちが社会とのつながりの中で成長していけるよう支えていただきたい」と要請。さらに「協働」を重点に置き、学校経営に資するため、支部長・ブロック長を中心にネットワークづくりを進めるよう求めた。

 後期研究協議会には、二百五十人が参加した。

 開会式であいさつに立った川口会長は、協会の本年度重点目標のうち、経営課題と協会運営の視点にふれた。経営課題の視点では、社会に開かれた学校づくりについて「教育的な効果という観点に立ち、地域との一層の連携を図り、子どもたちが社会とのつながりの中で成長していけるよう支えていただくことをお願いする」と述べた。

 また、管理職後継者の確保に向け、人材の発掘・育成に努める考えを示し、協力を要請した。

 協会運営の視点では、不祥事防止と危機管理への対応に向けた実効性のある取組を求めた。

 また、協会創立七十周年事業への協力を呼びかけた。

 さらに、「協働」に重点を置き、「各学校の学校経営に資するため、支部長・ブロック長を中心に意思疎通を図り、ネットワークづくりを進めていただくようお願いする」と述べた。

 続いて、道教委の山本伸弘委員が来賓祝辞。「国の教育改革の動向を注視するとともに、道教委の各種事業の成果等を活用し、学校経営の一層の改善充実に努めていただきたい」と呼びかけたほか、高校の魅力化に向けた取組を求めた。

 開会式後、花まる学習会公教育部の西郡文啓部長が「伸びない子はいない~子どもたちが変わった、学校が変わった」と題して講演した。

 研究協議に入り、市立札幌開成中等教育学校の相沢克明校長が「市立札幌開成中等教育学校の目指すもの~開校三年目の現状報告」、札幌平岡高校の後藤寿樹校長が「学校づくりと学校経営」と題してそれぞれ実践発表。

 そのあと、調査研究部学校経営分科会から、教育課程委員会の美土路建委員が「新しい時代に必要となる資質・能力を確実に育む教育課程の研究~カリキュラム・マネジメントと主体的・対話的で深い学びの視点から」、管理運営委員会の加藤海委員が「学校力の向上を目指す学校経営の在り方~次世代を担う管理職育成を目指して」、同じく教育課題分科会から、生徒指導委員会の田邊康弘委員が「豊かな心を育む教育活動の推進~生徒の成長を支援する教育相談の在り方」、学校安全小委員会の廣瀬之彦委員長が「高校における生活安全の望ましい在り方~社会の変化による新たな課題への効果的な対応」、進路指導委員会の中谷晋二委員が「新しい時代にふさわしい北海道の進路指導の研究~進学指導の現状から考える学校経営の在り方、生徒に将来を意識させるキャリア教育の在り方」をテーマに、研究報告を行った。

(関係団体 2018-01-12付)

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