研修用動画「教育相談」第７・８回　〝質問〟のポイント紹介　自己解決促す相談手法も―道教委

（道・道教委 2018-01-18付）

　道教委は十六日、教員研修用動画シリーズ「教育相談の資質向上に向けて」の第七・八回を学校教育局参事（生徒指導・学校安全）のＷｅｂページで配信した。テーマは「質問」「自己解決を促す」。生徒の悩みを導く質問、自己解決を促す相談手法を紹介している。

　道教委は、本年度から道立教育研究所と共同で教育相談の基本的な考え方や進め方などを示す教員研修用動画シリーズ「教育相談の資質向上に向けて」を制作し、Ｗｅｂページで配信。児童生徒の心の悩みへの早期対応、いじめ・不登校の未然防止、早期発見を図るため、教員の教育相談の資質向上に取り組んでいる。

　追加配信する動画のテーマは「質問」「自己解決を促す」。質問を駆使して友達の輪に上手に入れない要因を生徒から導き出し、自己解決を促す教育相談の手法を良い例、悪い例で紹介し、道医療大学の冨家直明教授がポイントを解説している。

　道教委は、長期休業明けに児童生徒の自殺が多く発生する傾向にあることから、悩みを抱えた児童生徒の早期発見など、自殺予防に向けた取組を行うことが重要とし「本動画を積極的に活用し、教育相談について個人の資質向上を図るとともに、学校が組織的・体系的な生徒指導の取組を進めてほしい」と話している。

　今後、いじめや不登校、自殺予防、性同一性障がいなど、喫緊の課題に対応するための教育相談の進め方などをテーマとする動画も作成し、配信する予定。

(道・道教委 2018-01-18付)