道教委が安全教育モデル検討会　取組の成果を全道に普及　モデル地域による実践発表など

（道・道教委 2018-01-18付）

伊達市・南幌町・帯広市教委の担当者が防災・交通安全・防犯教育のモデル案を発表

　道教委は十六日、道庁別館で道実践的安全教育モデル検討会（第二回道実践的安全教育モデル構築推進委員会）・道防災教育研究フォーラムを開いた。防災・交通安全・防犯教育のモデル地域における実践発表のほか、防災関係事業担当者が優れた防災教育の取組を紹介。実践成果の全道への普及、安全教育のさらなる充実を図った。

　各モデル地域で実践してきた教育のモデルについて協議を行い、実践成果を全道に普及して、安全教育の充実に資することがねらい。また、関係機関による事例発表や協議を通し、災害時に適切・安全に行動できる能力を身に付けさせるための指導や、学校と地域が連携して児童生徒の安全を確保する体制と地域のネットワークづくりなどの充実を図る。

　道実践的安全教育モデル構築推進委員、事業実施市町・教委担当者、安全教育を担当する教職員など約五十人が参加した。

　開会式では学校教育局参事（生徒指導・学校安全）の川端雄一参事があいさつ。地震や津波などの自然災害、通学中の交通事故、不審者による声かけ事案などを踏まえ「子どもたちが自らの命を守る態度の育成、学校危機管理マニュアルの点検・見直し、関係機関・団体との連携体制の構築などが一層求められている」と述べた。

　続く道実践的安全教育モデル検討会では、伊達市教委、南幌町教委、帯広市教委の担当者が、防災教育、交通安全教育、防犯教育のモデル案を提示。本年度の取組と課題、今後の展開を示した。

　防災、交通安全、防犯の三分科会を実施したあと、全体会でそれぞれのアドバイザーが取組の効果、今後のポイントを指摘した。

　午後からは、全道防災教育研究フォーラムを実施。ネイパル北見の職員が防災キャンプの取組、札幌管区気象台の職員が学校防災教育、道総務部危機対策局危機対策課の職員が札幌市立北郷小学校と共同で実施した一日防災学校の取組を紹介した。

　最後に、道教育大学釧路校の境智洋教授が講評した。今後の防災教育に必要な視点を示し「社会科、体育、総合的な学習の時間、特別活動などで扱う内容と関連させ、学校の特色を生かした教育課程を編成することが重要」と指摘。教科と連携した実践の研究、防災訓練における子どもたちの参画意識の向上、地域に精通した教員を育てていく必要性を挙げた。

(道・道教委 2018-01-18付)