上川局が外国語指導力アップセミナー独自開催　効果的な指導方法学ぶ　小学校教員ら対象に説明、講座

（道・道教委 2018-01-19付）

説明やスキルアップ講座を通して外国語の指導力向上を目指した

　【旭川発】上川教育局は十二日、上川合同庁舎で小学校教員等外国語指導力アップセミナーを開いた。上川管内の期限付教員を含む公立小学校教員など四十三人が参加。新学習指導要領における外国語教育の方向性や移行期間の措置などについて理解を深めるとともに、スキルアップ講座を通して、今後、求められる児童への効果的な指導方法などについて学んだ。

　セミナーは、上川局独自の取組。各小学校等における英語教育の質の向上と一層の充実に向け、小学校教員などを対象に今後求められる外国語教育に関する説明や協議、演習を行い、指導力の向上を図った。

　はじめに、義務教育指導班の遠藤直俊主査が「新学習指導要領における外国語教育の方向性」について説明。外国語教育を含む国の動向について、新学習指導要領の内容やグローバル化に対応した英語教育改革実施計画、本道における小学校外国語活動の課題や中学校外国語の課題などについて解説した。

　また、移行期間の方向性について説明。移行期間の二年間は、中学校との接続、小学校高学年との接続の観点から必要最低限の内容を指導することをポイントとして示したほか、教科書が無償給与されるまでの二年間は、国が新学習指導要領に沿って作成した新教材『Ｗｅ　Ｃａｎ！』を活用して対応することなどを紹介した。

　遠藤主査は「小学校の外国語科・外国語活動は、中学校の外国語を前倒しで行うものではない」と強調。「特に、高学年は発達段階に応じて段階的に“読むこと”“書くこと”を加えて、総合的・系統的に扱う学習であることを理解してほしい」と呼びかけた。

　続いて、旭川市立永山南小学校の会田有紀教諭が講師を務め、スキルアップ講座Ⅰを展開。教室で役立つ単語や表現などを紹介し、児童が教室英語を理解するための効果的な方法について実践を交えて説明した。

　このあと、スキルアップ講座Ⅱでは富良野市立東小学校の布施朋子教諭がアクティビティを通して、実践に役立てる指導方法を紹介したほか、スキルアップ講座Ⅲでは名寄市立中名寄小学校の久保稔教諭が高学年新教材『Ｗｅ　Ｃａｎ！』の内容を踏まえて、演習などを行った。

(道・道教委 2018-01-19付)