道が新年度に14管内30市町村 1日防災学校の実施を検討 各教科で多様な防災教育展開(道・道教委 2018-01-18付)
道は新年度、全道十四管内で「一日防災学校」を実施することを検討している。実践指定市町村三十市町村と実践校を選定し、行政・学校・地域の協力のもと、各教科で多様な防災教育を展開。児童生徒一人ひとりが災害時に自ら身を守る力を育むとともに、行政・学校・地域による地域防災力の向上を図る。道は、学校の負担軽減のため、取組を実施する教科を絞ることも視野に入れながら、学校に協力を呼びかける。
道と札幌市立北郷小学校は、昨年九月一日の「防災の日」に同校で一日防災学校を実施した。防災関係機関、民間企業の協力のもと、各学年、各教科で防災に関連した多様な授業を展開。児童は、災害時に自ら身を守る防災の知識や心構えを学んだ。
実施後の教員を対象としたアンケート結果では「素晴らしい取組なので全道展開してほしい」「貴重な経験ができたが、学校・道側にとってもう少し負担が少なくなるとよい」などの意見が挙がった。
このため、道は新年度に「一日防災学校」を全道十四管内で実施することを検討。各管内二~三市町村程度、計三十市町村の実践指定市町村と、実践校をそれぞれ選定し、行政・学校・地域の協力のもと、防災の要素を取り入れた各教科の授業を展開する。
道は、防災部局が蓄積した防災教育コンテンツを提供するほか、防災学校全体のプロデュース、地域防災マスターの講師紹介などを行う予定。実践校では、既存教材と防災教育コンテンツを活用した学習指導案を検討・作成し、授業を行う。
市町村は、学校との調整や合同防災訓練の企画、防災関係機関は、出前講座や災害対応の紹介、地域では、自主防災組織や町内会との連携に当たるなど、役割分担して取り組む。
これらの取組を通し、災害時に児童生徒一人ひとりが防災・減災行動をとる「生きる力」や、想定される災害や具体的な対策を考える「想像力」の育成、学校・地域・行政による地域防災力の向上を図る。
道は、学校側の負担を減らすために、取組を実施する教科を絞ることも視野に入れ、学校に協力を呼びかける考え。
(道・道教委 2018-01-18付)
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