免許外教科担任の許可状況―道教委まとめ　中学校１００９件に減少　高校は増加に転じ２７４件

（道・道教委 2018-01-23付）

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　道教委は、道内中・高校の免許外教科担任許可状況をまとめた。二十八年度における中学校での許可件数は前年度比七十三件減の一千九件。家庭三百五十七件、技術三百三十七件、美術二百二件など技能系の教科が多かった一方、国語十一件、社会十三件、数学十一件など主要五教科は少なく、ここ数年でいずれも徐々に減少している。高校の二十八年度許可件数は二十二件増の二百七十四件と増加に転じ、うち情報が七十件と最多。公民、外国語、商業など十教科で増加した。

　免許外教科担任制度は、中学校、高校、特別支援学校中学・高等部などにおいて、相当の免許状を所有する教諭を教科担任として採用できない場合、校内の他教科の教員免許状を所有する教諭が一年に限り、免許外の教科を担任することができる制度。

　本道では、中高ともに免許所有者がいない、授業時数に対し免許所有者が不足しているなどの理由から、年度当初の申請が多い傾向にある。道教委では「教科の教授を担任すべき教員が採用できない」「自己の所有免許状の教科を教授している」ことなどを確認し、許可している。

　二十八年度の免許外教科担任の許可件数をみると、中学校では前年比七十三件減の一千九件。教科別では家庭が三百五十七件と最多で、技術が三百三十七件、美術が二百二件などと、技能系の教科で多い傾向が長く続いている。

　主要五教科については、国語十一件、社会十三件、数学十一件、理科一件、外国語五件で、いずれもここ数年で徐々に減少している。

　高校の許可件数は増加に転じ、二十二件増の二百七十四件。最も多かった教科は情報の七十件で、公民三十二件、地理歴史二十九件、書道二十二件などと続く。

　前年度との比較では、公民が八件増となったのをはじめ、外国語が六件増の十一件、商業が十件増の十九件などとなり、十教科で増加した。

(道・道教委 2018-01-23付)