宗谷局が管内女性教職員活躍推進会議　管理職登用などで意見交換

（道・道教委 2018-01-24付）

女性管理職を増やしていくための方策について議論を交わした

　【稚内発】宗谷教育局は十七日、宗谷合同庁舎で管内女性教職員活躍推進会議を開いた。宗谷校長会や宗谷公立学校教頭会、女性管理職や女性教職員など十人が出席。女性教職員活躍の課題やその解決策などについて意見を交わした。

　はじめに、柏谷祐次長があいさつ。教頭昇任候補者選考の女性受検者の確保などに課題があることを説明し「課題解決に向けた取組がより効果的なものとなるよう、きたんのない意見を」と活発な議論を呼びかけた。

　続いて、和田宏一企画総務課長が管内における女性教職員の活躍推進に向けた本年度の状況を説明。管内の女性管理職の登用率が小・中学校合わせて全道平均の八・五％より五・〇ポイント低い三・五％であることなどにふれながら「管内では、三十二年度までに女性管理職の比率を一一・六％以上とする必要があり、大変厳しい状況」と指摘。今月三十一日に予定している女性教員対象のミドルリーダー養成研修への積極的な参加を期待した。

　また、昨年度実施した教頭業務へのアンケート結果において、教頭業務が多忙化しているという意見が多かったことを紹介し「校内における教頭業務を再精査・明確化し、業務の適正化を図ることが必要」と訴えた。

　このあと、女性教職員の活躍推進に向けた管内の取組や課題について意見を交換。参加した女性教職員からは「異動の際、北宗谷や南宗谷の中だけで異動するといった、家庭への影響を少なくする手立てを考えることが大切」「管理職の異動の間隔が短いのは子育てをする親としては大変。他県では四～五年の間隔で異動しているところもあるので、宗谷でも時間をかけてその土地のことを理解しながら子どもと向き合う教育ができれば」などの意見が挙がった。

(道・道教委 2018-01-24付)