第５回道いじめ問題審議会　専門家枠に保健師追加を　基本方針改定案で意見

（道・道教委 2018-01-24付）

委員から「内部と外部の複数の視点が大切」との意見が出された

　二十九年度第五回道いじめ問題審議会が二十二日、札幌市内のかでる２・７で開かれた。パブリックコメントの意見を反映させた「道いじめ防止基本方針」改定案について審議。学校いじめ防止基本方針を入学時と年度開始時に、児童生徒、保護者、関係機関に周知するなど、内容を確認し、委員間で意見を交わした。

　はじめに、事務局が「道いじめ防止基本方針」改定素案に対するパブリックコメントの意見と、それに対する道の考え方について説明。

　案の修正はないが、今後の施策に反映させる内容として、各学校で児童生徒を対象とした弁護士による講演会を積極的に開くよう働きかけていくほか、ＳＮＳを活用した相談体制の構築を検討していく考えを示した。

　続いて、道いじめ防止基本方針改定案について説明。入学時と年度開始時、学校いじめ防止基本方針を児童生徒、保護者、関係機関などに説明すること、いじめの未然防止や早期発見、事案対処に向けた家庭の役割について、保護者間の共通理解を図る取組を設定することなどを伝えた。

　委員からは、学校いじめ対策組織の意義に関して「スクールカウンセラーなど、外部の専門家が積極的に参加できる実効性のあるものとなれば」と期待する声が挙がった。また、外部の専門家が十分に配置されていない地域もあることから、専門家の中に保健師を加える意見が出された。事務局は、実態を調査した上で検討すると回答した。

　また「いじめは閉鎖的な状況で起こり、悪化していく。内部と外部の複数の視点があることが大切」などの意見が出された。

(道・道教委 2018-01-24付)