第２回道社会教育委員の会議　ＳＮＳ活用し連携推進を　審議のまとめ素案で協議

（道・道教委 2018-01-24付）

　二十九年度第二回道社会教育委員の会議が二十二日、札幌市内のかでる２・７で開かれた。三十年度に教育委員会に報告する「審議のまとめ」素案について検討、協議。社会教育に関する効果的な連携方策として、ＳＮＳを有効活用すべきとの声が挙がった。

　道社会教育委員は、道民一人ひとりの主体的な学習活動がより効果的に推進されるよう、広い視野から道教委に対して助言するため、社会教育法に基づき昭和二十四年に設置された。

　平成二十八年度から、道教委に提出する「審議のまとめ」作成に向けた作業を開始。「学校・家庭・地域が相互に協力し、地域全体で学びを展開する教育体制の構築に向けて」をテーマに、地域コミュニティが目指す姿の共有、学び合える地域コミュニティを形成するための社会教育関係団体等の役割、教育体制の構築に向けて必要な環境整備などに関して審議を進めてきた。

　前回会議での審議内容を確認したあと、社会教育におけるネットワーク、人とのつながりを生み出すコーディネーターの養成や資質の向上、継続的に連携して取り組むための方策について審議した。

　社会教育に関する効果的な連携の方策として、ＳＮＳを有効活用すべきとの声が挙がり「社会教育に関する情報提供や交流を積極的に行うべき」「まずは市町村単位、社会教育団体同士で取り組んでは」「ネットだけではなく、直接会って顔を合わせる関係のバランスも大切」などと意見が交わされた。

　コーディネーターの養成や資質向上に関しては「研修会などではなく、実生活の実践で育っていくのではないか」との声も。被災時の避難所運営などにおいては「日ごろの社会教育活動で培った信頼感が重要になる」との指摘があった。

　このあと、三十年度社会教育関係団体等補助金について審議。新年度からの新しい教育計画についての説明もあった。

　今後、今回の審議内容をもとに事務局が「審議のまとめ」案を加筆・修正。三月に予定している第三回会議で審議する予定。

(道・道教委 2018-01-24付)