道公立小中学校事務職員協議会　若手対象に冬季セミナー　実践力の向上を目指す

（関係団体 2018-01-18付）

５２人が参加し、実践力の向上に向けて研鑚を積んだ

　道公立小中学校事務職員協議会（端徹会長）は十日、札幌市内のホテルユニオンで経験年数の少ない事務職員のための冬季セミナーを開いた。全道から採用年数三年未満の学校事務職員五十二人が参加。先輩事務職員による講座や、グループ討議などを通じて、学校事務職員としての意識や実践力の向上を図った。

　セミナーは、経験年数の少ない学校事務職員を対象に、学校教育や事務にかかわる実践的な研修を行い、子どもたちの健やかな成長を支える学校づくりの担い手としての意識と実践力の向上を図ることを目的としている。

　はじめに、端会長があいさつ。同会の機関誌『北響』に寄せられた新卒採用職員の抱負などを紹介し「目標に向かって進むために、まずは自分の引き出しを多くもとうという姿勢が重要」と指摘。「自分の仕事や学校について話し合う有意義な時間にしてほしい」と呼びかけた。

　午前中の研修では、採用年数七年目の事務職員三人による講座とパネルディスカッションを実施。

　このうち、猿払村立鬼志別小学校の関ゆきのさんの講座では、採用年数ごとに行ってきた仕事内容や変更点を紹介した。昨年度は、分掌として担当している仕事と学校事務職員として取り組んでいる仕事を分け〝二本立て運営計画〟に変更したことを説明。メリットとして、膨大な仕事の中から、その年における重点的な仕事内容などを明確にできることを挙げた。

　本年度は、家庭向け事務だよりを発行。同校の目指す学校像である「地域や保護者に開かれ、信頼され連携できる学校」の実現に寄与するため、学校予算などの情報を発信していることを報告した。また、保護者負担軽減・解消に向けて、同会が提供している実態把握用の表計算シートなどを活用していることを紹介した。年度末の時期について「来年度の取組が始まる第一歩」と述べ、職員会議で来年度にやりたいことを伝えるようアドバイスした。

　午後からは、学校運営計画や各校での仕事の中身などについてグループ討議したほか、事前に集約した題材をもとに、端会長と参加者が交流した。

(関係団体 2018-01-18付)