高相研が研究大会を開催 育ち見守る教育相談を 生徒理解の在り方など共通理解(関係団体 2018-01-17付)
特別支援学校、中学校の教員など約270人が参加
道高校教育相談研究会(=高相研、小路修司会長)は十二日、ホテルライフォート札幌で第四十六回研究大会を開いた。研究主題「学びや育ちを見守り、支え、つなげる学校教育相談を目指して」のもと、公私立高校、特別支援学校、中学校の教員など約二百七十人が参加。学校教育相談活動のさらなる推進に向け、講演や講義を行った。参加者は、教育相談の理論や方法、生徒理解の在り方や具体的な対応について共通理解を図った。
開会式であいさつに立った小路会長は高相研の歴史や活動を紹介するとともに、「インターネットやスマホの普及などによって子どもたちを取り巻く環境は急激に変化している」と強調。「SNSを利用し、若年層の悩みにつけ込んだ犯罪が発生するなど早急な対応が求められている」と指摘した。
「発達障がいやいじめに対する法律が制定され、法に基づく取組が求められるなど、これまでの手法だけでは解決が難しい事例が出てきている」「一人ひとりが夢や目標をもち、進学や就職などのつぎのステージにスムーズに移行するため、学校内だけではなく、医療機関や専門機関等と連携、つなげる役割を果たすことが必要」と教育相談の在り方を語った。
立命館大学大学院応用人間科学研究科の野田雅人教授が「生徒を取り巻く状況を踏まえた教育支援の在り方」と題して全体講演。
野田教授は「学校の指導・支援も曲がり角」として「今までのやり方が通じない。違った視点をもたないとならない。現象は一つでも答えは一つではない」と語り「様々な有効な実践例が自校に当てはまるかというとそうではない。支援する側の対応として組織的な支援の推進、教師と支えるスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーとの〝チーム支援〟の構築が必要不可欠」と訴えた。
また、いじめと非行の発生件数などをもとに、対策・対応の心構えなどを説明。「正確な生徒理解に基づく、有効な支援手段の選択が求められる」とし、そのために、「アセスメントとプランニング」「様々な知見を生かしたチーム支援」の大切さを訴えた。
このあと、五つの研修講座を実施。教育相談の実際やピア・サポートプログラム、発達障がいと生徒指導などについて学び、生徒や学校の課題に対処する方法やスキルアップに取り組んだ。
(関係団体 2018-01-17付)
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