北理研が冬季研究大会開く 1年間の成果を共有 実践報告、研究発表、講演など(関係団体 2018-01-16付)
全道各支部から120人が参加し研究を深めた
道小学校理科研究会(=北理研、永田明宏会長)は十二日、札幌市立宮の森小学校で第十二回冬季研究大会を開いた。全道の各支部から約百二十人が参加。研究主題「仲間と共に自然を見つめ、学ぶ喜びを生み出す問題解決」のもと、各支部の実践報告や研究部提言、研究発表、講演を行うなど理科教育の充実を図った。
開会式では永田会長があいさつ。自身の授業実践を振り返り「子ども一人ひとりの追究にはその子の分かり方がある。画一的に同じことを実施させても一人ひとりが納得する追究にならないことが多くある」と話した。また、新学習指導要領について、問題解決の大切さが随所に記されているなど「子ども一人ひとりに育む力として示されている」と話し、研究大会で一年間の成果を共有するなど有意義な一日とすることを求めた。
来賓祝辞では、文部科学省初等中等教育局教育課程課の鳴川哲也教科調査官と札幌市教委教育課程担当課の鈴木圭一指導主事が登壇。鳴川教科調査官は「大会を通してさらなる発展を」と、鈴木指導主事は「本日の成果をそれぞれの地域・学校など周囲の方々へ広げてほしい」と呼びかけた。
続いて、道教育大学附属旭川小学校の小野晴子教諭が二十九年十一月に開かれた第六十四回道小学校理科教育研究大会旭川大会の成果と課題を報告。旭川支部の研究主題「自らかかわり、科学的に考え、論理をつくる子供の育成」のもと、「主体的な学びをスタートさせる工夫」「仲間とともに妥当な考えをつくりだす工夫」「単元を超えて、学び続ける工夫」の三点で研究を進めたことのほか、各学年の実践を紹介した。
成果については「教材の工夫や共通体験の場を設定することで子どもの問題意識の醸成が図られた」、課題については「教材の特長を効果的に学習に生かす手立てや生じた問題意識を問題の設定につなげる手立てを講じる必要がある」ことなどを挙げた。
また、札幌支部や函館支部、釧路支部、オホーツク支部の担当者が実践報告を行ったほか、三田村剛研究部長が研究部の本年度の研究とその成果について報告した。
このほか、第五十回全国小学校理科研究大会東京大会の研究発表や視察報告も行った。
午後からは各学年の分科会で研究発表を実施。また、鳴川教科調査官が「新しい理科教育の方向性」と題して講演したほか、新学習指導要領の実施に向けてパネルディスカッションを行った。
(関係団体 2018-01-16付)
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