釧路市校長会・教頭会が学校経営研 100人参加 鈴木釧路局長講演 新しい時代の経営実現へ(関係団体 2018-01-16付)
鈴木局長は講演で今後の教育の方向性を示した
【釧路発】釧路市小中学校長会(大山稔彦会長)・釧路市小中学校教頭会(三上裕生会長)は十日、釧路教育研究センターで第六十一回釧路市学校経営研究協議会を開いた。市内の管理職約百人が参加。講演や分科会協議を通して、新しい時代を展望した創意ある学校経営の在り方について話し合った。
研究主題は「新しい時代や社会の要請に適確かつ先導的に対応できる学校経営の実現~道東の拠点、釧路市の特性を生かした学校教育の創造」。教育のもつ普遍性を確実に押さえつつ、先行きの不透明感がありながらも進行する教育改革に適確に対応し、具体的な実践として経営を推進しなければならないとの考えから研究を進めてきた。
はじめに大山会長があいさつ。釧路市教委が策定中の釧路市教育推進基本計画についてふれ「自校の経営方針に反映させることが必要」と指摘。自校の数値目標に計画の数値を位置付けること、評価方法を明らかにして結果を公表すること、学校評価を点検型から目標管理型に改め、目標を達成するために教育課程を見直すことが必要と示した。
さらに、「教職員一人ひとりが数値目標を意識してそれぞれが具体的な方策を協議できるよう分かりやすく経営方針を示す」「具体的に目標値に向けて教職員の意識が変わり、チーム学校として教育活動を改善できる学校経営を目指そう」と呼びかけた。
このあと、釧路教育局の鈴木淳局長、釧路市教委の岡部義孝教育長が祝辞。校長会の藤原美恵子研修部長の主題説明に続いて、鈴木局長が「これからの学校教育の進むべきベクトル~釧路市の管理職に期待すること」と題して講演した。
鈴木局長は、①学校観②授業観③地域観―の視点で今後の教育の方向性を示した。①では、「保護者や地域住民の声に耳を傾け、コミュニティ・スクールなど新しい組織マネジメントに取り組むことが求められる」と話し、組織機能を効果的・効率的に活用するよう強調。「どの程度情報収集しているか」「現状把握、分析を踏まえた目標や方針を設定しているか」と問いかけ、それぞれの取組を見直すよう求めた。
②では、学習評価を通じた学習指導の改善の必要性などを訴え、「何を変えて、何を継続するのかを子ども目線で組織的に共有してほしい」と要請した。
③では、「家庭や地域社会との連携、協働を深めてほしい」とし、「地域資源や学習環境を洗い出し、教育課程での位置付けを考える」よう呼びかけた。
講演のあと、「豊かな心や知恵を育む方略と評価が適切に位置付けられた教育課程の編成・実施」などのテーマごとに分科会を行った。
(関係団体 2018-01-16付)
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