道中理が冬季研修会開く　研究推進へ研鑚深める　全国大会の成果と課題共有

（関係団体 2018-01-19付）

全道から会員約７０人が参加した

　道中学校理科教育研究会（＝道中理、本間玲会長）は十二日、ホテルライフォート札幌で冬季研修会を開いた。全道から会員約七十人が参加。昨年八月に開いた第六十四回全国中学校理科教育研究会北海道大会の成果や課題を共有したほか、グループディスカッションなどを行い、理科教育の充実と推進に向けて研鑚を積んだ。

　道中理では、研究主題「自然と人間との調和をめざし、未来を創造する力を育む理科教育」のもと、実践研究や情報交流など様々な研究活動を推進。本年度は八ヵ年継続研究の四年次目に当たる。

　開会あいさつでは本間会長が登壇。昨年八月に開いた全中理道大会について、新たに実施した「若い理科教師の集い」が特に高い評価を得たことを報告した。大会で得たことや組織に属するメリットについて「一番大きいのは人と人とのつながりができたこと。そのつながりは、またつぎの機会を生んでくれる」と話した。

　続いて、髙橋伸充研究部長が研修のねらいと日程を説明し、研修に移った。

　研修では、はじめに荒島晋事務局長が昨年の全中理道大会を振り返り、実行委員会の各部が運営の反省をまとめたことを報告。「反省を後進に伝え、つぎの北海道大会を実り多いものにしてほしい」と呼びかけた。

　研究部の髙橋部長と渋谷啓一副部長が、大会における研究の成果と課題などを説明。渋谷副部長は、①教育課程②学習指導③観察実験④環境教育⑤学習評価―の各分科会の実践発表概要や、成果、課題を紹介した。

　このうち、①の成果として「育みたい力を明確にし、子どもの状況を的確に把握し、見通しをもって教育課程を構築できたこと」など、課題として「育むべき力の見取り方をより実践に即したものとし、検証を重ね、それに基づいた教育課程の編成を行っていくこと」などを挙げた。

　大会で新たに実施した「若い理科教師の集い」に関しては、札幌市立伏見中学校の髙橋直也教諭が報告。八十人の若手教員が参加したことや、実践交流会やグループディスカッションの様子など、写真を用いて伝えた。

　このあと、三十年度道中理旭川大会に向けて、実行委員会の新出秀之常任理事があいさつしたほか、水上典美理事が大会概要を説明した。

　引き続き、髙橋研究部長が本年度の成果と課題、今後の研究の方向性について説明したほか、グループディスカッションを実施。「仮説の評価について」などをテーマに意見交換し、考えを深めた。

(関係団体 2018-01-19付)