特別支援における情報教育研　ICT活用した支援研修　講演や実践報告など通して

（関係団体 2018-01-24付）

約30人が参加した

　道特別支援教育ＩＣＴ活用ＰＪ（新谷洋介代表）は十二日、札幌国際ビルで第十九回北海道の特別支援教育における情報教育研修会を開いた。共催はＮＰＯ法人ＮＥＸＴＤＡＹ。約三十人が参加し、講演、実践研究報告、講義などを通して、ＩＣＴ機器やアプリを活用した支援について研鑚を深めた。

　本道の特別支援教育における情報教育について、情報交換や研修を行い、指導の質を高めるため開いたもの。

　開会式後、埼玉県立熊谷特別支援学校の関口あさか教諭が「キラリと光る夢と将来にスポットを当てた取組～目的と学びの優先順位を考えて」と題して講演した。

　関口教諭は、認知や理解は年齢相応なものの、周囲にうまく感情を伝えることができない子どもに対して「〝自分でできた〟という経験を重ねる」「具体的な体験を通して、言葉の理解を促す」「表出手段の獲得」などをねらいに支援。

　その際、圧電スイッチを使って操作するタブレット、音声言語による会話が困難な人のためのコミュニケーションアプリ、デジタル知育玩具などを活用し、効果を上げた事例を紹介した。

　講演後、道特別支援教育ＩＣＴ活用ＰＪのメンバーで三笠市立三笠中学校の佐々木束事務職員が「中学校の通常の学級に在籍する支援が必要な子どもに対する支援機器等教材活用の実践研究～特別支援教育支援員の支援に焦点を当てて」をテーマに研究報告、ＮＥＸＴＤＡＹのメンバーで津別町立津別小学校の野上明宏教諭と道特別支援教育ＩＣＴ活用ＰＪスタッフが「アクティブ・ラーニングとＩＣＴ活用の実際」をテーマに講義・演習。また、日本マイクロソフト㈱担当者が「特別支援教育におけるＩＣＴ機器の活用（Ｗｉｎｄｏｗｓ１０　Ｆａｌｌ　Ｃｒｅａｔｅｒｓ　Ｕｐｄａｔｅの新機能）」について講義を行った。

(関係団体 2018-01-24付)