北数教札幌支部が冬の学習会　大会の成果と課題振り返る　新年度は〝問い〟を研究

（関係団体 2018-01-22付）

会員ら９０人が講演などを通して研鑚を積んだ

　道算数数学教育会小学校部会札幌支部（岡田悌二支部長）は十八日、札幌市立幌北小学校で冬の学習会を開いた。会員ら約九十人が参加。支部大会の成果と課題を振り返ったほか、講演を通して研鑚を積んだ。

　冒頭、あいさつに立った岡田支部長は算数教育の現状にふれ、学習会を通して三学期の学習や新年度以降の学習に生かすよう求めた。

　続いて、宮野正樹研究部長が支部大会の成果と課題を報告。支部大会で学年別の部会が実施した授業を振り返り、成果として「学習の流れから問いを生む単元構成」「場面理解を促進する提示方法」「積み上げによる考えを読む学び方」の三点を、課題として「問題意識、問いを際立たせるかかわり」「誤答の取り上げ方」「多様な見方・考え方の取り上げ方」の三点を挙げた。

　また、二十六年度から二十九年度までの成果と課題を比較。「醸成することや際立たせ方が弱く、全員が問いをもてていないのに活動に入っていなかったか」などと反省点を挙げ、次年度は問いを中心に研究を進めていく方針を示した。

　このあと、道教育大学釧路校の早勢裕明教授が「算数科“主体的・対話的で深い学び”の日常化に向けて」と題して講演。算数科における主体的・対話的で深い学びのほか、新学習指導要領の算数科の目標「数学的な見方・考え方を働かせ、数学的活動を通して」などについて解説した。

　また、主体的・対話的で深い学びを実現する日常授業に向け、指導案をもとに意見を交換した。

(関係団体 2018-01-22付)