道小学校家庭科教育連盟が研修会　　製品マーク　カードゲームで学ぶ　消費者教育の指導力向上へ

（関係団体 2018-01-24付）

食品や環境などのマークを学ぶカードゲームを実施

　道小学校家庭科教育連盟（新岡惠会長）は二十日、札幌エルプラザで冬季研修会を開いた。消費者教育支援センターの中川荘一総括主任研究員が講師となり、食品、衣類など様々な種類のマークを学ぶカード型ゲームを紹介した。

　同連盟は毎年、夏・冬休み中に研修会を開き、講演や講話を通して会員の資質向上に取り組んでいる。冬季研は、札幌市市民文化局市民生活部消費生活課とタイアップして実施。連盟会員のほか、中・高校、大学の教員・学生など約六十人が参加した。

　冒頭、新岡会長があいさつ。時代とともに消費の形態が多様に変化することで、消費者教育の重要性がますます高まっているとし、自ら考える賢い消費者を育てていく必要性を挙げた。

　続いて消費者教育支援センターの中川総括主任研究員が「身近なマークから見えること～上手な商品の選び方を考えよう」をテーマに講演した。中川主任研究員は、開発に携わったカード型ゲーム「マークでカルテット」を紹介。四～六人が一グループとなり、食品、衣類、製品、環境などに関する様々なマークが記されたカードを集めて役をそろえるルールを伝え、ゲームを行った。そろえる役は、ウールマークなど衣類に関するマーク、アルミ缶などごみの分別に関するマークなど。

　このあと、カードに記載されているマークの意味を説明。スウェーデンなど海外の消費者教育に関する授業も紹介した。

　質疑応答で中川総括主任研究員は、多様なマークが広まっている背景を説明。商品の品質を保証したい企業側のニーズや、商品の国際化の動きがあることを伝えた。

　講演後、第五十五回研究大会道南大会の反省や道南・札幌各地区の研究交流を行ったほか、来年度の総会・研修会の予定などについて協議した。

(関係団体 2018-01-24付)