帯広市　複数の幼がこども園に　３２年度以降の移行検討

（市町村 2018-01-24付）

　【帯広発】帯広市は、次期「市こども・子育て支援事業計画」が開始される三十二年度以降に、市内複数の幼稚園が認定こども園への移行を検討していることを明らかにした。保育ニーズの高い低年齢児の受け皿を確保することがねらい。市こども未来部の佐藤泰孝こども課長は「認定こども園に移行する意思のある幼稚園としっかり協議して、受け入れ枠の整備に努めたい」としている。

　認定こども園は、保育・教育や保護者に対する子育て支援を総合的に提供する施設。十三園あった市内幼稚園のうち、帯広の森幼稚園、つつじが丘幼稚園、帯広ひまわり幼稚園、帯広第二ひまわり幼稚園の四園は、二十八年度から認定こども園に移行している。

　市担当者によると「現在市内の幼稚園では、三歳以上の保育枠にはまだ余裕があるが、保育ニーズの高い低年齢時の受け皿が確保し切れていない状況にある」という。

　こうした状況の中、市は、次期「市こども・子育て支援事業計画」がスタートする三十二年度以降に、複数の幼稚園が認定こども園への移行を検討していることを明らかにした。

　佐藤こども課長は「低年齢児の保育ニーズに対応する受け皿を確保するための手法の一つとして、認定こども園に移行する意思のある幼稚園としっかり協議し、受け入れ枠の整備に努めたい」と話している。

このほか、既存の認可保育所の定員を増やすことや保育所の改築時に受け入れ枠を増やす方針も示している。本年度においては、栄保育所の施設整備を行っており、新年度から定員を九十人から百二十人に増やす考えだ。

(市町村 2018-01-24付)