渡島局が道徳教育推進教師研修　８８人参加し講義、部会など　授業づくりの要点学ぶ

（道・道教委 2018-01-31付）

道徳授業の充実に向けて研鑚を深めた

　【函館発】渡島教育局は二十三日、渡島合同庁舎で道徳教育推進教師研修を開いた。管内の小・中学校、特別支援学校の教職員八十八人が参加。校内研修の充実に関する講義や協議、各校種ごとの部会を通して、道徳教育の充実に向けて理解を深めた。

　研修は、学校の教育活動全体を通じて取り組む道徳教育の在り方や道徳教育推進教師の役割、指導の充実などにかかわる説明・協議などを行い、推進教師としての資質・能力向上を図ることが目的。

　開会式とオリエンテーション終了後、道徳教育推進リーダーでもある函館市立万年橋小学校の藤原友和教諭が登壇。自身の実践内容や授業の充実を図る方法、学校全体で取り組む計画的な校内研修を行うためのポイントなどを解説した。

　はじめに、自身の授業や生徒の様子などを紹介しながら授業づくりのポイントを説明した。授業で児童生徒の考え方や心情に変化を与えるためには「教師の価値観」「児童観」「資料観」の三つを明確にする必要があることを強調。その上で、自身の指導例や教材の読み解き方、児童生徒への発問方法などを解説した。

　また、学校全体で取り組む計画的な校内研修に関する説明では、効果的な研修のポイントとして「とにかく授業を見てもらう」「勉強したこと・やったことは発信する」「授業研究はみんなで取り組む」など五点を提示。短い時間でも第三者の評価と多様な意見を取り入れた研修が、充実した授業展開につながると説いた。

　このあと、四～五人ずつのグループに分かれ自校の実践や取組について情報を交流したほか、小学校と中学校の部会ごとに授業づくりに関する演習に取り組んだ。

(道・道教委 2018-01-31付)