道教委がSGH中間成果報告会 海外での活動など共有 指定校など7校の生徒発表(道・道教委 2018-01-31付)
7ブースで、自校の取組や課題研究の内容を英語で発表した
道教委は二十九日、道庁別館で道スーパーグローバルハイスクール(SGH)中間成果報告会を開いた。SGHの指定校など七校の生徒が海外での活動経験や課題研究の内容を英語で発表。意見交流では、日本の若者が海外に行きやすくするための方策について協議、発表した。
SGHは、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力などの国際的素養を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバルリーダーの育成を図ることが目的。本道では、登別明日中等教育学校、市立札幌開成中等教育学校、札幌聖心女子学院高校が二十六年度から、立命館慶祥中学校・高校、札幌日本大学高校が二十七年度から五ヵ年計画で研究開発に取り組んでいる。
中間成果報告会は、自校の取組を報告して情報を共有し、グローバルリーダー育成の取組の改善に資することがねらい。SGH指定校、SGHアソシエイトの管理職、教諭、外国語指導助手、生徒のほか、グローバル・リーダー育成の取組を行う学校の教員合わせて約六十人が参加した。
はじめに、高校教育課の山本明敏課長があいさつ。国際的なコミュニケーション能力やチャレンジ精神、日本や北海道に対する理解と異文化に対する寛容性をもった人材を育てることの重要性を挙げ、報告会が、北海道全体のグローバルリーダーの育成に資するものになることを期待した。
続いて、会場内の七つのブースでSGH指定校、SGHアソシエイト計七校の生徒が自校の取組や課題研究の内容をポスターセッション形式で発表。
登別明日中等教育の生徒は、農場訪問、オーストラリアの高校生とのテレビ会議などの取組を紹介したほか、児童の「孤食」に関する課題研究の結果を踏まえ、地域社会のニーズに対応した子ども食堂の必要性を示した。
SGHアソシエイトの札幌国際情報高校の発表では、ラオスやガーナでの体験活動、現地の人々との交流に関して説明。韓国の済州島を訪れた生徒は、海岸でのごみ拾いとガラスアート制作の体験を振り返り、海外の人との交流、異文化を知ることの大切さを伝えた。
最後に、日本の若者が海外に行きたがらない理由と解決の方策について交流し、KJ法で意見を集約。英語力の向上、旅行・滞在費用などが課題として挙げられ、「海外の友人をつくり、交流する」「交換交流やワーキングホリデーを活用する」などの意見が挙がった。
(道・道教委 2018-01-31付)
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