市町村教委新任委員研修会―道教委　学校訪問のポイント共有　鶴羽委員が経験もとに講話

（道・道教委 2018-02-01付）

鶴羽委員が教育委員の役割と学校訪問の見方について説明した

　道教委は一月三十日、道庁別館で市町村教委新任委員研修会を開いた。約六十人が参加。鶴羽佳子委員が「教育委員の役割と学校訪問の見方」をテーマに、教育委員の役割と意義、学校訪問で見るべきポイントを紹介した。

　市町村教委の新任委員に対し、教育委員会制度の理念や教育行政の諸課題などに関する知識・情報の習得機会を提供することが目的。

　市町村教委の新任委員約六十人が参加した。

　はじめに、総務課の山﨑貴之主幹があいさつ。「教育委員の役割や英語教育の推進に理解を深め、それぞれの教育委員会で生かしていただければ」と期待した。

　開会式のあと、鶴羽委員が「教育委員の役割と学校訪問の見方」と題して講話。自らの経験をもとに教育委員の役割と意義を伝え、教室の整理整頓、ノート指導、板書の書き方、児童生徒の姿勢など、学校訪問の際に注意して見るべきポイントを示した。

　また、子どもたちを授業に集中させる教師の授業手法、子どもたちの意見を受け止め、解答のヒントを与える声かけなど、視察した学校の実践事例を紹介。教員たちを励まし、応援すること、教育委員会と現場をつなぐことの意義を説き「多くの実践を知ることが教育委員としての自信になる」と述べた。

　続いて、波岸克泰義務教育課長が「英語教育の推進」と題して講話。本道における小学校・中学校英語教育の推進方策、授業時数増に対応した時間割の編成例などについて情報を提供した。

　最後に、北村善春学校教育局長が「教育を取り巻く今日的な課題への対応」をテーマに講話した。人口変動、ＩＣＴや人工知能の進歩など、社会構造の変化と教育改革の方向性を示したほか、教育委員会制度改正について説明。「委員には、教育に対する熱意が求められる」と語った。

　このあと、講義内容を踏まえ「教育を取り巻く今日的な課題への対応」についてグループワークを実施。参加者は、少子化と地域活性化、ＩＣＴやＡＩの発達に伴う学校、教員の役割の変化、育成すべき子どもの力に関して意見を交わした。

(道・道教委 2018-02-01付)