十勝いじめ問題等対策連絡協議会 次年度の方向性確認 本年度取組成果・課題を共有
(道・道教委 2018-01-31付)

十勝いじめ問題等対策連絡協議会
構成員27人が参加し、本年度の取組と次年度の方向性を確認した

 【帯広発】十勝管内地域いじめ問題等対策連絡協議会(会長・竹林亨十勝教育局長)は二十三日、幕別町内の十勝教育研修センターで本年度三回目となる会合を開いた。構成員二十七人が出席。説明や実践発表、協議などを通して、本年度における取組の成果・課題を共有したほか、来年度の方向性について意見を交わした。

 協議会は、管内の関係機関・団体が連携し、いじめや不登校などの問題行動への対策を検討することによって、学校・家庭・地域などが一体となって今後の解決策を探ることを目的としている。

 開会に当たり、竹林会長があいさつ。本年度におけるこれまでの取組を振り返った上で、「本会合でいじめ根絶に向けて取り組むべきことについて、きたんのない意見をいただきたい」と呼びかけた。

 続いて、十勝教育局義務教育指導班の傳法谷肇指導主事が管内における「いじめを見過ごさない子ども」を目指した取組の内容や本年度の成果などについて説明。いじめ・ネットトラブル根絶!メッセージコンクールやどさんこ☆子ども全道サミット・十勝地区会議、十勝管内いじめ根絶強化月間など本年度展開した取組を報告した。

 また、本年度実施した「いじめ問題への対応状況等調査」「いじめの把握のためのアンケート調査」の結果を報告。「いじめはどんな理由があっても許されないことだと思うか」の質問に対して〝そう思わない〟〝よく分からない〟と回答した児童生徒の割合について、どちらの調査においても〇%の学校は十一校だったことを伝えた。

 その上で、いじめを見過ごさない子どもを育てる取組について、十一校に聞き取り調査を行ったことを報告。具体的な内容として、①児童会や生徒会が主体となった取組②家庭や地域、関係機関と連携した取組③いじめ・ネットトラブル根絶!メッセージコンクールへの応募④道徳の時間の授業改善⑤取組の検証・改善―の五点が挙がったことを示した。

 つぎに、士幌町立士幌町中央中学校の久保睦則教頭がいじめの撲滅に向けた取組について実践発表した。

 このあと、「本年度の〝いじめを見過ごさない子ども〟を育てる取組の成果と課題および次年度の方向性について」をテーマに協議。本年度における取組の成果・課題を共有するとともに、来年度の取組の方向性について活発に意見を交わした。

(道・道教委 2018-01-31付)

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