札幌市教委が道徳教育推進教師研修　講演、校種別協議通し研鑚　授業、評価のポイント確認

（市町村 2018-02-01付）

約２７０人が参加し、道徳教育の充実に向けて研鑚を積んだ

　札幌市教委は一月二十六日、市内ちえりあで道徳教育推進教師研修を開いた。小・中学校、高校、中等教育学校、特別支援学校の担当者約二百七十人が参加。道徳教育の充実に向けて、講演や校種別協議を通して研鑚を積んだ。

　この研修は各学校の道徳教育推進教師を対象に、学校の教育活動全体を通じて取り組む道徳教育の在り方などを理解し、道徳教育推進に資することが目的。

　この日、各校の指導計画などを校種別で協議したあと、佐野恭敏児童生徒担当係長が「学習指導要領全面実施に向けて」と題して講義。道徳教育が目指すべき目標や、全体計画・別葉の作成を解説した。このうち、全体計画にかかわって「具体的計画事項として、学校の道徳教育の重点目標と各学年の指導の重点を考えていくことが必要」と強調した。

　「考え、議論する道徳」については、読み取り型の授業とは大きく異なることを指摘し、児童生徒同士が交流することで「子どもたちの中に納得が生まれる授業を目指してほしい」と求めた。

　このあと、道徳の評価の留意点を提示。ポイントとして、①児童が多面的・多角的な見方へと発展させているかどうか②自分自身とのかかわりの中で理解を深めているかどうか―の二点を評価の要点とした。このほか、評価のための具体的な工夫や、指導要録への記載方法などについて説明した。

(市町村 2018-02-01付)