稚内市・第2次食育推進計画素案 給食食べ残し減少目指す 朝食を毎日食べる人の増加も(市町村 2018-01-31付)
【稚内発】稚内市は、三十~三十四年度の五年間を計画期間とする第二次食育推進計画素案をまとめた。基本目標「市民一人ひとりが“食”に関心をもち、生涯にわたり、健康な心身と豊かな人間性を育む」のもと、現行の計画の事業を継続し「毎日、朝食を食べる人の割合」の増加や「学校給食における食べ残しの割合」の減少などを目指す。
市では、十七年六月に国が制定した食育基本法などに基づき、二十五年三月に「第一次稚内市食育推進計画」を策定。食育の推進に取り組んできた。
第二次計画の策定に当たり市では、食育に対する意識や関心、日常における食生活などの現状と課題を把握するため、昨年九~十月に市民および市内小・中学校十七校に対しアンケート調査を実施。子どもが家族と食卓を囲んで食事をする“共食”を通じたコミュニケーションの推進や、望ましい食習慣の形成に向けた環境づくりなどの課題が示された。
第二次計画では、課題を踏まえながら現行の計画の事業を継続。具体的な数値目標は設定しないものの、「毎日、朝食を食べる人の割合」などアンケートで判明した各指標の改善を目指す。
推進施策は、①家庭における食育の推進②幼稚園および保育所における食育の推進③学校における食育の推進④地域における食育の推進⑤生産者と消費者の交流を通した食育の推進―の五つ。
①では、「食の大切さと感謝の気持ち」をテーマに食育講演会を開き、食育に対する関心を高める。また、親子クッキング教室を開くことで、家族で“食”を楽しみ親子の健康支援を行う。
③における学校給食地場産物提供事業では、給食の材料として地元で生産される食材を学校給食に活用。地域の食文化や産業、自然の恵みに対する理解を図り、食への感謝と郷土を愛する心の醸成を図る。また、バイキング給食体験事業として、数多い食品の中から栄養のバランスを考えて自ら選択して食べることを体験し、健康の維持増進などを目指す。
市は、素案に対するパブリックコメントを二月十六日まで募集している。
(市町村 2018-01-31付)
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