札幌市消防局の救命処置体験 ジュニアバイスタンダー育成事業 30年度は270校で実施目指す(市町村 2018-01-31付)
札幌市消防局は、ジュニアバイスタンダー育成事業について、三十年度は小・中学校合わせて二百七十校程度での実施を目指す。小・中学生を対象に、将来的に心肺蘇生など救命処置ができるバイスタンダー(救急現場に居合わせた人)を育成するもの。児童生徒に講座を通して胸骨圧迫やAEDの使用などを体験させる。
救急車の到着時間は全国平均で八分。人の心肺停止時は五分を超えると生存率が下がってしまうことから、心肺蘇生などの応急手当が重要となっている。
同局では、将来的に救命処置ができるバイスタンダーの育成を目指し、二十七年度から事業を実施。体験型の防火・防災教育を行う「教えて!ファイヤーマン事業」といった小・中学生を対象とした普及啓発事業に胸骨圧迫やAED体験など応急手当の体験メニューを導入するなど、学校が取り組みやすくなるよう工夫を図っている。
二十七年度は小・中学校合わせて五十八校、二十八年度は百六十校で実施。二十九年度は小・中学校全体の八〇%に当たる二百五十校程度を目標に掲げて実施している。
三十年度は小・中学校全体の九〇%に当たる二百七十校程度で実施予定。三十一年度までに全校での実施を目指していく。
(市町村 2018-01-31付)
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