【解説】本道の29年交通事故概況
(解説 2018-02-02付)

 道警本部がまとめた二十九年十二月末現在の交通事故概況によると、昨年一年間の交通事故による死者数は、対前年比十人減の百四十八人となり、全国で八番目に多かった。

 年間の交通事故発生状況をみると、発生件数は、五百十四件減の一万八百十五件。傷者数は、八百十六人減の一万二千六百七十三人。死者数は、十人減の百四十八人。

 過去十年間の年間死者数は、十九年の二百八十六人をピークとして減少傾向にあり、二十九年が最少。十年間の平均死者数は二百三人、五年間の平均は百七十八人となっている。

 都道府県別では、愛知県が二百人で最も多い。埼玉県百七十七人、東京都百六十四人、兵庫県百六十一人、千葉県百五十四人、大阪府百五十人、神奈川県百四十九人と続き、北海道は八番目に多かった。

 本道の交通死亡事故の類型別では、車両単独が三一・一%で最も多く、次いで人対車両が二七・七%。

 発生時間別では、午後四~六時が一四・二%と最多で、午前十時~正午一三・五%と続く。曜日別では、水曜日が一六・九%、月曜日と火曜日がそれぞれ一五・五%。いずれも業務中が最も多かった。

 第一当事者の年齢別では、高齢運転者による死者が二三・六%、四十歳代運転者による死者が一九・六%の順。同じく違反別では、前方不注意の三二・四%、操作不適の一七・六%が多かった。

 死者の年齢別では、高齢の死者が五一・四%、五十歳代の死者が一二・八%だった。

 自動車(二輪を除く)乗車中の死者八十九人中、シートベルト非着用者は約四割の三十七人。うち、二十四人は、車両の破損状況などをみると、シートベルトを着用していれば生存していた可能性が高いという。

(解説 2018-02-02付)

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