【解説】変形労働時間制

（解説 2018-02-07付）

　変形労働時間制は「修学旅行の引率業務等に従事する道立学校職員の勤務時間の割振り等に関する要領」に基づき、対象業務に従事する職員の勤務時間を四週間の中で割り振り変更できるもの。四週間における勤務時間が週当たり平均三十八時間四十五分となるよう、弾力的な割り振りが可能としている。

　二十四年度から開始し、対象業務を徐々に拡大してきた。現行では「修学旅行の引率」「文化祭（学校祭）等」「体育祭（運動会）等」「文化祭（学校祭）・体育祭（運動会）等の事前準備」「登校時の通学指導」「校区内巡視」「現場実習の引率」「家庭訪問」「教育相談」の業務が対象。

　道教委の調査によると、本年度、すべての道立学校、札幌市を除くすべての市町村立小・中・高校（定時制）で、「すべての業務または一部の業務で活用した」と回答した学校の割合は九九・二％だった。

　活用した業務内容別では「修学旅行の引率」が九九・一％、「文化祭等または体育祭等の事前準備」三九・六％、「登校時の通学指導」三九・三％などと続いた。教職員からは、対象業務のさらなる拡大、手続きの一層の簡略化を望む声が挙がった。

　このため、一月に開かれた二十九年度第三回時間外勤務等縮減推進会議で①入学者選抜の業務②保護者等を対象とした説明会等の業務―を対象に加えることを決定した。

　①に関しては九日から適用。②に関してはことし四月から対象に加える。

　さらに、四月から校長から職員への割り振り結果の通知期限を短縮。従来、変更初日から起算して「十四日前まで」だったものを「七日前まで可能」とし、特別な事情があると認める場合は前日でも可能とする。また、二枚だった様式を一枚とし、記載項目も見直すことで、手続きの簡素化を図る予定。

(解説 2018-02-07付)