【解説】全国体力調査―札幌市除く本道分

（解説 2018-02-14付）

　スポーツ庁は本年度から、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」における指定都市を除く都道府県分の調査結果を公表した。

　札幌市を除く本道の実施学校数、児童生徒数は、小学校八百四十一校に在籍する二万六千三百八十二人、中学校五百二十一校に在籍する二万六千七百十四人。スポーツ庁の依頼で、調査対象児童生徒が在籍しない小・中学校三十八校が学校質問紙調査に協力した。

　実技調査の体力合計点をみると、小学校の男子が五三・九五点、女子が五五・二三点、中学校の男子が四一・一九点、女子が四六・五九点となり、いずれも北海道全体の結果を上回った。

　全国平均を上回った種目は、小学校の男子と女子が「握力」「反復横とび」「立ち幅とび」「ソフトボール投げ」の四種目、中学校の男子が「握力」「立ち幅跳び」となり、北海道全体の結果よりも増えている。

　体格と肥満度に関する調査結果をみると、小中の男女いずれも身長・体重ともに全国平均を上回っており、肥満傾向児の出現率が高く、正常傾向の割合が低い。

　児童生徒質問紙調査では、「運動やスポーツをすることが好き」と回答した児童生徒の割合が小中・男女ともに全国平均より高い。一方で、「体育授業以外における一週間の総運動時間が六十分未満」と回答した児童生徒の割合は、小学校の女子が全国平均と同様、小学校の男子と中学校の男女が全国平均より高い。

　学校質問紙調査では「児童生徒の体力・運動能力の向上のための学校全体の目標を、学年としての目標と別に設定している」学校の割合が小中・男女ともに全国平均を上回った。

　また「体育の授業以外ですべての児童生徒の体力・運動能力向上に関する取組を行っている」学校の割合も、小中・男女ともに全国平均より高かった。

(解説 2018-02-14付)