【解説】高卒者の就職内定状況―文科省調査
(解説 2018-02-20付)

 文部科学省は、三十年三月高校卒業予定者の就職内定状況(二十九年十二月末現在)をまとめた。

 高校生の就職問題に適切に対応する参考資料を得るため、高卒予定者の就職内定状況を十月末現在、十二月末現在、三月末現在で調査しているもの。全国の国公私立高校全日制・定時制が対象。昭和五十一年度から実施している。

 厚生労働省が実施する同様の調査は学校と公共職業安定所を通した求職者が対象。一方、文科省調査は就職希望者全員を対象としている。

 調査結果をみると、卒業予定者数は百六万三千六百八十人、就職希望者数は十八万六千五百五十四人で、そのうち、就職内定者数は十七万七百二十六人。

 就職内定率は、前年同期比〇・六ポイント増の九一・五%。この時期の内定率としては、八年連続で前年同期を上回った。

 男女別の内定率は、男子が〇・四ポイント増の九二・四%、女子が〇・九ポイント増の九〇・一%。

 学科別では、工業が九六・九%で最も高く、以下、商業九四・九%、水産九四・三%、農業九四・〇%、福祉九二・六%、情報九二・〇%、家庭九一・九%、総合学科九〇・五%、看護八八・三%、普通八五・三%の順。

 都道府県別では、富山県の九八・二%が最も高く、島根県九六・八%、秋田県九六・七%、佐賀県九六・六%、福島県九六・四%と続く。最も低いのは、沖縄県の六五・九%で、そのほか、東京都八四・三%、神奈川県八五・六%、大阪府八六・三%、福岡県八六・八%などだった。

 本道は、卒業予定者数四万一千百八十七人、就職希望者数九千七百六十二人、就職内定者数八千五百九十八人。就職内定率は、〇・二ポイント減の八八・一%だった。

(解説 2018-02-20付)

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