道立高を対象に新規事業―道立図書館　職員が訪問し運営相談　学校図書館の整備充実へ

（道・道教委 2018-02-13付）

　道立図書館は新年度、新規に「道立高校図書館運営相談事業」を行う。学校図書館の整備充実に向けた取組を促進するため、道立高校を対象に同館職員が学校訪問し、学校図書館の運営相談に応じるもの。三十年度は、三校で試行する予定。三月一日までに、各教育局を通じ実施希望校を募集。三月下旬に実施校を決定し、実施日程や相談内容などを調整した上で、四月下旬から実施する。事業終了後は、実施校からの事業利用報告書をもとに成果報告書をまとめ、ホームページに公開し成果の普及に努める。

　文部科学省から「学校図書館ガイドライン」が示され、学校図書館の重要性への認識や関心の高まりを背景に、その環境整備などについて高校からの相談が増加している。

　道立高校図書館運営相談事業は、学校図書館の整備充実に向けた取組を促進するため、道立高校を対象に同館職員が学校を訪問し、学校図書館の運営相談に応じるもの。

　学校訪問では、学校図書館運営における現状や課題を把握するとともに、学校図書館の環境整備や活用について相談に応じ、情報提供や助言などを行う。道立図書館は、道立高校の図書館運営に関する情報提供や助言の方法・体制について検証した上で、必要な改善に取り組む。

　想定している相談例は「図書の分類や登録の仕方を知りたい」「書棚のレイアウトや本の配置の助言がほしい」「学校図書館の役割や運営方法について校内で研修したい」など。

　教職員研修やワークショップ、担当者との面談などの実施内容や相談時間は、希望に応じて柔軟に対応する。

　三十年度は、三校で試行を予定。近隣校との合同実施にも応じる。

　募集から実施までの流れは、三月一日を締め切りとして、実施希望校を募集する。実施希望校は、各教育局を通じて申込書を提出。同館は希望校と日程・会場・内容などを調整した上で、三月下旬に実施校を決定、通知する。四月上旬に実施校と実施日程、相談内容などを再度調整して、四月下旬から三十一年二月まで実施する。

　事業終了後、実施校は教育局を通じて同館に「道立高校図書館運営相談事業利用報告書」を提出。同館で成果報告書としてまとめ、ホームページに公開し成果の普及に努める。

　なお、この事業とは別に、希望校については電話やＥメールでの相談に応じている。

(道・道教委 2018-02-13付)