29年度石狩管内教育実践奨励表彰 3校、2団体に栄誉 双葉小、恵庭中、札幌北高など
(道・道教委 2018-02-09付)

 石狩教育局は、二十九年度管内教育実践奨励表彰の受賞校・団体を決定した。学校教育では、石狩市立双葉小学校、恵庭市立恵庭中学校、札幌北高校の三校。社会教育では、恵庭市子ども会育成連合会、北広島市西の里地区生涯学習振興会の二団体が受賞した。受賞校・団体に対しては、今月中旬から馬橋功局長が各学校などを訪問し、表彰式を執り行う予定。

 受賞者の功績概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼石狩市立双葉小(加藤丈明校長、児童数二八七人)=「平和な社会を築き、心豊かに学び続け、たくましく生きる子どもの育成」

 開校以来、「自ら学び 考える子(知)」「思いやり 助け合う子(徳)」「体をきたえ元気な子(体)」「目標をもち やりぬく子(意)」を目標に掲げ、家庭・地域と連携した特色ある教育活動の推進に努めている。

 特に、学校力向上に関する総合実践事業近隣実践校の指定を受け、検証改善サイクルの確立による即効性のある学校改善の取組、ミニ研修やワークショップ型研修の充実による人材育成に取り組むなど、基礎学力を保障するための教育課程、指導方法の改善に向け、大きな成果を上げている。

 また、「主体的・対話的な学びから自ら高める子の育成」を研究課題に掲げ、道徳の時間における基本的な学習過程を「双葉スタンダード」としてまとめ、その成果を近隣の学校に公開授業を通して発信するな ど、児童の豊かな心を育む道徳教育の充実に向け、その実践は高く評価できる。

▼恵庭市立恵庭中(鹿野秀一校長、生徒数四七九人)=「自らを磨き 豊かに生きる生徒の育成」

 長年にわたって、恵庭市の教育理念である「ふるさとに生き 夢と志をいだき 心豊かにたくましく伸びる子どもの育成」に向け、「自らを磨き 豊かに生きる生徒の育成」を目標に掲げ、特色ある教育活動の推進に努めている。

 特に、二十九年度、恵庭市教育推進委員会指定学校課題研究発表会を開き「自ら考え、表現する力を持った生徒の育成」を研究主題に掲げ、他者とかかわって学ぶ場面の意図的な設定や「授業分析10の視点」の作成など、言語活動の充実を図った授業改善を組織的に推進し、大きな成果を上げている。

 また、校内無線LANや電子黒板の日常的な活用に向け、全校で統一したICT環境のレイアウトを行うとともに、書画カメラやデジタル教科書などを授業のねらいに応じて指導過程に効果的に位置付けてい ることは、管内のICT機器活用の優れた実践として高く評価できる。

▼札幌北高校(宮下聡校長、生徒数九五六人)=「主体的・対話的で深い学びを実現する教育活動の推進」

 二十八年度から文部科学省「教科等の本質的な学びを踏まえたアクティブ・ラーニングの視点からの学習・指導方法の改善のための実践研究」拠点校の指定を受け、主体的・対話的で深い学びの実現を目指した取組の充実に努めている。

 特に、校内における実践推進のために、公募による委員会を組織し、委員会内部には、個々の課題に対応するユニット制と呼ばれる研究チームを複数組織したことによって、自校の課題に向けて教員が主体的に 取り組む体制が構築され、大きな成果を上げている。

 また、校内研修や公開授業を推進することによって、学習・指導方法などの改善に向けた教員相互の意見交換が活性化され、授業改善にかかる意識を学校全体に広げており、その実践は高く評価できる。

【社会教育】

▼恵庭市子ども会育成連合会(小山忠弘会長)=「様々な活動を通じて、ふるさとに誇りを持つ子どもを育成」

 昭和四十三年に恵庭町青少年育成連絡会として結成して以来、五十年にわたり、恵庭市の子どもが様々な体験活動や人とのふれ合いを通じて、豊かな人間性・社会性を培い、ふるさとに誇りをもつ子どもを育成するため、家庭・学校・地域が協働した取組を展開している。

 特に、市内小学生を対象とした「えにわっ子ジュニアセミナー」は、リーダーとして必要な知識・機能の習得を目的に、恵庭市教委との共催で年二回開催されるなど、大きな成果を上げている。

 また、町内会会長および育成部長を対象とした「育成指導者研修会」は、指導者のスキルアップを目的に毎年開催されるなど、地域全体で子どもを育む体制づくりを進めるその活動は高く評価できる。

▼北広島市西の里地区生涯学習振興会(山口悦範会長)=「地域の生涯学習の振興・コミュニティづくりに貢献」

 十九年に地域住民が主体となって設立されて以来、生活文化の向上や健康の保持増進、青少年の健全育成、社会福祉の向上、生涯学習の振興などを目的に活動を展開している。

 特に、設立以来、各団体と連携しながら、講演会、講習会、文化祭、スポーツレクリエーションに関する事業などを継続して実施しており、地域の生涯学習活動の推進やコミュニティ活動の向上に貢献するなど、大きな成果を上げている。

 また、市内では、西の里地区を含む四地区において生涯学習振興会が事業を展開しているが、同振興会は、その中でも地域の特色を生かした活動を続けており、その活動は高く評価できる。

(道・道教委 2018-02-09付)

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