生活習慣と学力の関係理解 子どもの学力・生活習慣改善研修会―石狩局(道・道教委 2018-02-09付)
教職員や市町村教委職員、保護者など約60人が参加した
石狩教育局は三日、恵庭市民会館で子どもの学力・生活習慣改善研修会を開いた。ほっかいどう学力向上推進事業の一環。管内の教職員や市町村教委職員、保護者など約六十人が参加した。講話や実践発表、グループワークを通して、学力の育成と生活習慣の改善について理解を深めた。
研修会は、子どもたちが社会で自立して生きていくために必要な学力・体力や望ましい生活習慣の確立の重要性について、学校および教育委員会、保護者、地域住民などが共通理解を深めるとともに、学力・体力の向上や生活習慣の改善を図る方策を共有し、地域が一体となった取組を促進することが目的。
はじめに、柴田亨教育支援課長があいさつ。社会に開かれた教育課程を実現するために「子どもたち一人ひとりの発達をどのように支援するか、何が身に付いたかなどを、私たち大人が各々の立場で考えることが大切」と述べた。
続いて、仙台市教委学びの連携推進室の豊島貴之指導主事が「基礎学力の育成と望ましい学習習慣、生活習慣の定着について」と題して講演。冒頭「子どもの学力向上のためには“基本的な生活習慣”“授業づくり”が重要ということに尽きる」と話した。
仙台市教委が二十二年度から実施している標準学力検査および生活・学習状況調査では、児童生徒に学力検査とアンケート調査を行い「学習意欲の科学的研究をしている」と説明。スマートフォンの長時間使用と学力の関係では「スマホを長時間使用すると、学校や家庭での学習の内容が抜け落ちてしまう」と指摘し、児童生徒が自らスマホ利用のルールをつくることの必要性を提示した。
内発的動機付けと学力の関係では、家族とのコミュニケーションが目標意識を生み、自主的な学習習慣の定着を促し、学力の向上に結び付くことを示し「豊かなコミュニケーションと将来への目標意識が確かな学力を生み出す」と述べた。
このほか、自己肯定感と朝食習慣が学力向上に関係することを説明した。
また、恵庭市立柏陽中学校の細田幸男教頭が「家庭と連携した学習習慣を含めた望ましい生活習慣の確立について」と題して実践発表したほか、目標達成シートを使ってグループワークを行った。
(道・道教委 2018-02-09付)
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