上川総振局がCS普及応援セミナー 地域活性化へ理解深めて 自治体職員を対象に初開催
(道・道教委 2018-02-14付)

CS普及応援セミナー大野部長
大野部長がCSへの理解促進を図るよう求めた

 【旭川発】上川総合振興局は七日、東神楽町内の総合福祉会館でコミュニティ・スクール(CS)普及応援セミナーを開いた。初開催となったセミナーには、企画・財政などを担当する管内自治体職員四十四人が参加。CSの制度の説明、講演やパネルディスカッションを通して、今後の各市町村における“人づくり”“地域の活性化”について考えを深めた。

 セミナーは、東神楽町教委が後援、上川教育局が協力。今回、上川総合振興局の初の取組として、首長部局職員を対象に、CSの理解・普及促進や取組の充実を図ることを目的としている。

 開会式の冒頭、上川総合振興局の大野哲弘地域創生部長があいさつ。CSについて「学校や地域が子どもたちにとってよりよい環境づくりを進めることで、人口減少の解決に向けた大切なテーマである“人づくり”につながる」と強調。「各市町村の幅広い部局を担当する皆さんにCSの実態とそのメリットを理解していただきたい」と呼びかけ、セミナーを今後の“人づくり”“地域づくり”の施策に生かすよう求めた。

 講演に移り、上川教育局社会教育指導班の佐々木直人社会教育主事がCSの制度概要について、国の動向を踏まえながら、仕組みづくりや本道におけるCSの導入状況、その成果についてのアンケート調査結果などを示した。

 また、CSを活用することで、特色ある学校づくりや地域の情報共有、地域と学校の協力体制の強化を図れることを強調し「地域を活性化させていくためにも、このシステムを有効活用してほしい」と呼びかけた。

 続いて、東神楽町教委の石山輝教育推進課長補佐が「町のCSについて」と題して、導入までの取組などを紹介。CSを導入したことで、地域住民から「地域のために、みんなで子どもを育てて、学校を応援しよう」、教職員から「地域の人と信頼関係を築きながら学校づくりができる」などの声が聞かれ、地域全体に変化がみえてきていることを挙げた。

 このあと、東神楽町立東聖小学校の井谷康成主幹教諭が同校の取組について紹介した。

 パネルディスカッションでは、東神楽町教委の伊藤睦郎社会教育主事がコーディネーターを務め、パネラーに東聖小学校おやじの会の島田謹介会長、東神楽町教委の熊谷俊輔こども未来課長補佐、東神楽町の小畑大輔健康福祉課長補佐を迎えて、それぞれの取組や成果と課題などについて意見を交換。

 うち、島田会長は、メンバーの中で専門的な知識や技術をもった人を活用し、田んぼの学校やスノーモービルの試乗会など、様々な体験活動を展開するとともに、会員自身の所有物を活用して、学校支援に取り組んでいることを紹介。活動を通して「様々な組織の取組を知ることができ、情報共有が図れる」と話し、CSが「地域が一体となって組織づくりの充実と町の活性化につながる効果がある」と強調した。

(道・道教委 2018-02-14付)

その他の記事( 道・道教委)

今後の方向性など共有 「学びカフェ」推進事業検討会議―道教委

道教委学びカフェ推進事業検討会議  道教委は九日、札幌市内のかでる2・7で二十九年度第三回道地域の教育力向上推進会議・家庭教育「学びカフェ」推進事業検討会議を開いた。事業の取組状況および今後の方向性について説明。現在作成中の...

(2018-02-15)  全て読む

十勝局 ミドルリーダー女性教員研修会 特別支援教育の在り方模索

管内ミドルリーダー女性教員研修会  【帯広発】十勝教育局は七日、帯広養護学校で管内ミドルリーダー女性教員研修会を開いた。同校の岩橋亜矢教頭が講義したほか、学校施設見学や日々の実践内容などについて意見交換。教諭十二人が参加し、...

(2018-02-15)  全て読む

十勝局が英語教育指導力向上研修 新教材のポイントなど確認

十勝英語教育指導力向上研修(小学校)  【帯広発】十勝教育局は六日、十勝教育研修センターでグローバル化に対応した英語教育指導力向上研修(小学校)を開いた。昨年十二月上旬から計三日間の日程で実施したもので、この日が最終日。参加者は...

(2018-02-15)  全て読む

全国体力・運動能力、運動習慣等調査―スポーツ庁 小中・男女とも過去最高値 全国との差縮小―29年度本道分

9年度全国体力・運動能力、習慣等調査結果本道における実技に関する調査  スポーツ庁は十三日、「二十九年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果を公表した。本道における実技調査の小中・男女の体力合計点は、依然として全国平均を下回っているものの、いずれも過去最高...

(2018-02-14)  全て読む

倍率横ばいの3.2倍 30年度私立高校入試出願状況―8日現在

 道は九日、三十年度私立高校入試志願状況(八日午後五時現在)をまとめた。入試を行う四十九校の平均倍率は、対前年同期比〇・〇一ポイント減の三・二一倍となっている。  道内の全日制私立高校五十...

(2018-02-14)  全て読む

e―ラーニング活用へ協定締結 英語力含む学力向上を 道教委と千歳科学技術大

千歳科技大協定締結式  道教委は九日、道庁別館で千歳科学技術大学と相互協力に関する協定締結式を行った。両機関の専門性を生かし、相互に連携協力し、地域を問わず学びの機会を提供することによって、本道教育の充実・発展に...

(2018-02-14)  全て読む

道が交通安全運動推進会議開く 関係機関の連携強化確認 30年の運動方針を提示

交通安全運動推進会議  道は八日、道庁赤れんが庁舎で交通安全運動推進会議を開いた。三十年の交通安全運動の推進方針を示し、高齢者事故防止、飲酒運転根絶、シートベルトの全席着用、自転車安全利用など、交通安全運動の重点...

(2018-02-13)  全て読む

学則変更など20件答申 第3回道私立学校審議会

 道私立学校審議会(佐藤有会長)は八日、道庁別館で二十九年度第三回審議会を開いた。星槎国際高校の面接指導等実施施設の追加等に関する学則変更認可など二十件について審議。すべて申請どおり認可を「...

(2018-02-13)  全て読む

がん教育研修会開く―道教委 外部講師活用の在り方共有 聖心女子大・植田教授講演

がん教育研修会・聖心女子大植田教授  道教委は八日、札幌市内の道第二水産ビルでがん教育研修会を開いた。聖心女子大学の植田誠治教授が「学校におけるがん教育の進め方~効果的な授業展開のために」と題して、外部講師を活用したがん教育の...

(2018-02-13)  全て読む

道立高を対象に新規事業―道立図書館 職員が訪問し運営相談 学校図書館の整備充実へ

 道立図書館は新年度、新規に「道立高校図書館運営相談事業」を行う。学校図書館の整備充実に向けた取組を促進するため、道立高校を対象に同館職員が学校訪問し、学校図書館の運営相談に応じるもの。三十...

(2018-02-13)  全て読む