十勝局が英語教育指導力向上研修　新教材のポイントなど確認

（道・道教委 2018-02-15付）

管内から２１人が参加し、外国語教育における指導力向上を目指した

　【帯広発】十勝教育局は六日、十勝教育研修センターでグローバル化に対応した英語教育指導力向上研修（小学校）を開いた。昨年十二月上旬から計三日間の日程で実施したもので、この日が最終日。参加者は三日間の研修を通して、英語指導力の向上や外国語教育の充実を目指して研鑚を積んだ。

　この研修は、児童生徒にグローバル化に対応したコミュニケーション能力を育成する指導法を修得させるとともに、英語運用能力の向上を図ることを通して、英語指導力の向上を図ることを目的としている。管内から小学校における外国語教育を担当する教諭二十一人が参加。二十九年度英語教育推進リーダー中央研修を修了した鹿追町立鹿追小学校の長屋裕美教諭が講師を務め、全講義オールイングリッシュで進めた。

　初日は「聞くこと」に関する言語活動を中心に研修。参加者は、語いや表現に慣れ親しませる方法、絵本や歌を授業で活用する手法などについて学んだ。

　一月中旬に開いた二日目は「初期段階の読み書き」や「話すこと」にかかる言語活動などの講義を展開。様々な演習を通して、アルファベットを覚えさせる活動やロールプレイのセットアップの仕方などを研修した。

　最終日となったこの日は、はじめに十勝教育局義務教育指導班の天野健治指導主事が小学校学習指導要領のポイントについて説明。外国語活動と外国語科の違いや外国語における主体的で対話的な深い学びについて解説した。

　また、言語活動の充実に向けて、語いや文法の知識を身に付けるだけではなく、得た知識を実際のコミュニケーションで活用できるよう指導することの大切さを呼びかけた。

　このほか、新教材の活用についてのワークショップや「校内研修の進め方」をテーマとした意見交換を行い、英語の授業改善や指導力向上を目指して活発に交流した。

(道・道教委 2018-02-15付)