今後の方向性など共有　「学びカフェ」推進事業検討会議―道教委

（道・道教委 2018-02-15付）

会議では、これまでの取組状況も確認した

　道教委は九日、札幌市内のかでる２・７で二十九年度第三回道地域の教育力向上推進会議・家庭教育「学びカフェ」推進事業検討会議を開いた。事業の取組状況および今後の方向性について説明。現在作成中の『家庭教育ナビゲーターハンドブック』、家庭教育学びカフェの在り方について意見を交わした。

　道教委は、二十七年度に三ヵ年を計画期間とする地域人材による家庭教育支援推進事業「家庭教育“学びカフェ”推進事業」を開始。保護者同士の学び合いを促進する「家庭教育ナビゲーター」の養成、保護者の学習の場である「家庭教育学びカフェ」の設置・普及を推進している。

　会議は、家庭教育支援活動の推進に必要な専門的事項について有識者の意見を聴取するもの。社会教育、企業、福祉、行政の関係者、学識経験者八人が出席した。

　はじめに、事務局が本年度の家庭教育「学びカフェ」推進事業の取組状況を説明。年度内に十四管内すべての市町村で家庭教育ナビゲーターを養成することを目指して準備を進めていくことを伝え、家庭教育ナビゲータースキルアップ研修会の実施状況や、三十年度に実施予定の「地域人材による家庭教育支援事業」について説明した。

　協議に移り、現在作成に向け準備中の『家庭教育ナビゲーターハンドブック』について意見を交換。「多くの人が手に取りやすい、見やすいものにする必要がある」「子育てに関して自分を責める保護者も多いため、アンガーマネジメントのチェックシートがあってはどうか」などの指摘があった。

　家庭教育学びカフェの在り方については「二人、または大人数で話し合うほか、一人で資料を読めるなど多様な活用の在り方があってもよい」「一人で問題を解決しようとして悩む保護者が多く、どうやって声をかけるべきかが問題」などの意見が挙がった。

(道・道教委 2018-02-15付)