家庭教育支援に向け新規事業検討―３０年度に道教委　地域人材のネットワークを　各管内１市町村で推進会議

（道・道教委 2018-02-15付）

　道教委は新年度、家庭教育を支援する地域人材のネットワーク化に向けた新規事業の実施を検討している。全道十四管内で各一市町村をモデル市町村に指定し、家庭教育支援者が参加する仮称「家庭教育支援者のネットワーク化推進会議」の開催を計画。家庭教育支援者のネットワーク化に向けた支援方策を検討・実施する。モデル市町村の取組として、多くの保護者が集まる機会を活用した学習機会の効果的な提供、親子参加型行事や、家庭教育支援者による組織化された相談活動・情報提供などを想定している。＝関連記事２面＝

　九日に開かれた二十九年度第三回道地域の教育力向上推進会議・家庭教育「学びカフェ」推進事業検討会議で説明したもの。

　道教委は、二十七年度から三ヵ年計画で地域人材による家庭教育支援事業「家庭教育〝学びカフェ〟推進事業」を展開。道内各地で保護者の家庭教育に関する相互学習を促進する「家庭教育ナビゲーター」の養成を図るとともに、保護者が参加しやすい学習・相談の場として家庭教育「学びカフェ」の設置・普及を促進してきた。

　本年度は一月三十日現在で五百九十八人の家庭教育ナビゲーターを養成。三年間の養成数は合わせて一千四百十三人となった。本年度中に、道内の全市町村でナビゲーターを養成する予定となっている。

　取組が進む一方、地域では「家庭教育支援者の人材確保」「支援者同士の連携が不十分」などの課題が浮上。このため、道教委は地域人材の養成と支援者のネットワーク化を推進する新規事業を計画している。

　事業期間は三十年度から三十二年度までの三年間を想定しており、各年度で各管内に一つのモデル市町村を指定する見込み。家庭教育ナビゲーターをはじめとする家庭教育支援者が参加する仮称「家庭教育支援者のネットワーク化推進会議」を開き、地域における家庭教育支援者のネットワーク化に向けた支援方策を検討・実施する。

　モデル市町村においては、参観日など多くの保護者が集まる機会を活用した学習機会の提供、企業が参加する出前講座、親子参加型行事、家庭教育支援者による組織化された相談活動・情報提供など、地域の実情に応じた取組を想定している。

(道・道教委 2018-02-15付)