ｅ―ラーニング活用へ協定締結　英語力含む学力向上を　道教委と千歳科学技術大

（道・道教委 2018-02-14付）

協定書を手にする川瀬学長（中央右）と柴田教育長

　道教委は九日、道庁別館で千歳科学技術大学と相互協力に関する協定締結式を行った。両機関の専門性を生かし、相互に連携協力し、地域を問わず学びの機会を提供することによって、本道教育の充実・発展に資することを目的としている。

　この協定によって、道教委はＩＣＴ活用における児童生徒の英語力を含めた学力の向上、コンピューター利用試験（ＣＢＴ）の活用による家庭教育の定着、市町村教委と千歳科学技術大との連携促進などを期待。千歳科学技術大は、道教委を通じた初等中等教育機関への貢献、道教委と連携したＩＣＴ活用に関する先導的事例研究、教育現場および教育委員会への学生派遣を通じた学生のキャリア形成を目指す。

　具体的には、同大が開発したｅ―ラーニングを活用し、児童生徒の教育支援を行う。新年度には、英語教材を核に滝川市で活用を図っていく。道教委は、この成果を利用しながら、地域を問わず学びの機会を提供し、教育の充実・発展に寄与する施策を展開していく。

　当日は、柴田達夫教育長と川瀬正明学長が協定書に署名。柴田教育長は「このシステムを効果的に活用し、本道の子どもたちの英語力の一層の向上につながることを期待している」、川瀬学長は、コンピューターを通した学習システムを開発して、すでに道内五十七の高校と高大連携協定を結んでいると説明。「システムはユーザーの評価がその開発の推進力になる。今回の成果を反映させ、我々も実を取りながら全道の教育の推進に寄与していきたい」と述べた。

(道・道教委 2018-02-14付)