道の30年度予算案教育関連主要事業(道・道教委 2018-02-20付)
30年度道予算案の主要関連事業
道の三十年度予算案では、子どもの確かな成長を支える環境づくりなどに関する事業が盛り込まれた。
主要事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。
【北海道百五十年事業の展開】
▼北海道百五十年事業費=二六、八〇〇―北海道命名百五十年の節目を祝い、式典などの記念セレモニーを開催するほか、本道の未来を担う子どもたちに学ぶ楽しさを伝えるためのイベント、ゆかりのある三重県・佐賀県との子ども交流などを実施する
▽サイエンスフェスティバル開催経費負担金=二、六九〇―若者をはじめ道民のチャレンジャー精神を呼び起こし、世界を舞台に活躍する人材を育成・輩出するため、マサチューセッツ工科大学(MIT)教授を招へいし、聴衆参加型の講演会を実施する
▼北海道みらい事業=一〇、八九四―北海道百五十年に関連する道の取組として、北海道博物館における特別展「松浦武四郎」展や、民俗芸能の振興・伝承を図る全道大会などを開催するほか、各種記念イベントなどを実施する
▽地域文化発信推進事業費=二、五三二―北海道博物館において、北海道の名付け親である松浦武四郎の功績などを振り返る特別展「松浦武四郎」展などを開催する
▼関連推進施策
▽北海道史編集費=一、三二二―新たな北海道史の編さんを行うため、編さん組織の設置・運営を行うとともに、編さんに必要な資料の調査・収集などを行う
【新たな道を切り拓く人財の育成】
▼未来を担う若者の道内就業・活躍に向けた取組の推進=七、五九一―企業や大学、地域の関係機関などと連携し、道立高校生に対する産業教育やインターンシップ・体験学習などキャリア教育などの充実を図り、本道の基幹産業や地域を支える人材の育成、道内就業の促進を図る
▽水産高校生漁業就業促進対策事業費=二九一―沿岸漁業への就業を促進するため、漁業研修所および周辺漁家における就業体験や漁業者などによる授業など、道内水産高校生が沿岸漁業に接する機会を創出する
▼グローバル人材の育成=九、五三三―高校生や若者の留学・海外挑戦の機会を充実させるとともに、英語教育や国際交流機会の充実、世界に目を向ける機会の創出など、若者の英語力や国際理解力を高める取組を行う
▽北海道未来人財応援事業費=二、七四五―本道の将来を担う人材の育成を図るため、若者の海外留学や、スポーツ指導者・芸術家・職人を目指して海外で資質向上に取り組む挑戦を「ほっかいどう未来チャレンジ基金」などによって支援する
▼林業大学校設立準備費=四三二―林業の担い手育成に必要となる人材育成機関の設立に向け、カリキュラムの検討や教員・講師の選定、外部機関との連携体制の構築、道内の高校などへの開校周知など準備を進める
▼私立学校施設耐震化支援事業費補助金=一二、六三〇―子どもたちが安全な環境下で学べるよう、私立学校施設の耐震化を進めるため、学校法人などが行う耐震化にかかる経費の一部を補助する
【スポーツを通じた人づくり・地域づくりの推進】
▼スポーツ王国北海道事業費=三、二八二―スポーツの裾野を拡大するとともに、冬季の国際大会で活躍できるよう、ジュニア選手の育成・強化などに取り組む
▼スポーツ競技力向上推進費補助金=六、五〇三
【子どもの健やかな成長を支える環境づくり】
▼幼稚園教員人材確保支援事業費=六、三〇〇―幼稚園教員の安定した人材確保と幼児教育の質の向上を図るため、国の制度を活用し、教員の処遇改善を行う私立幼稚園に対し、処遇改善にかかる経費の一部を補助する
▼私立小・中学校等に通う児童生徒への経済的支援に関する実証事業費=三、五一八―国の実証事業を活用し、道内私立小・中学校などに通う年収四百万円未満の世帯の児童生徒について、授業料負担の軽減を図るとともに、効果的な経済的支援に関する検討のための調査を行う
▼私立高校等就学支援事業費=七七七、一二九―家庭の状況にかかわらず、すべての意志ある高校生などが安心して勉学に打ち込める社会をつくるため、私立高校生などがいる世帯に対し、一定額を助成する
▼私立高校等授業料軽減補助金=六九、〇四二―私立高校、専修学校高等課程、特別支援学校高等部において、経済的理由によって修学困難な生徒の授業料の軽減を行った学校法人に対し助成する
▼私立専門学校生への経済的支援等事業費=四、一四四―国の実証事業を活用し、経済的に修学困難な道内専門学校生に対し経済的支援などを行う
▼職業実践専門課程研修補助金=二〇〇―道内の専門学校の教員を対象に行う職業実践専門課程に対応した指導力の向上を図る研修に対し、経費の一部を補助する
▼子育て支援対策事業費=三六四、〇三九―認定こども園の整備などに要する費用に対して助成するとともに、保育人材の確保のため、保育士などの資格取得に対する支援を行う
▼児童虐待防止対策等推進事業費=一一、三七〇―複雑・多様化する児童虐待の未然防止や早期発見、早期対応を図るため、児童虐待防止施策などの推進にかかる体制整備および関連事業に取り組む
▼スクールサポーター委嘱費=一、八〇九―校内暴力やいじめなどの問題を抱える学校からの要請に応じてスクールサポーターを継続的に派遣し、少年の非行防止や子どもの安全確保を図る
【ライフステージに応じた少子化対策の推進】
▼子どものための教育・保育給付費負担金=二、二一六、三五〇―特定教育・保育施設などの利用者負担について、年収三百六十万円未満相当世帯の負担軽減を一部拡充するなど、幼児教育の段階的無償化を推進する
【新たな国際環境等に対応した強い農林水産業の確立】
▼木育推進事業費=九三五―森林づくりへの理解促進などを図るため、森林・木材とふれ合う機会の提供などに取り組む木育マイスターの育成、親子向けの木工教室、中高生などを対象とした林業等現場体験などに取り組む
【本道の強みを活かした新しい成長産業の創出】
▼宇宙へのチャレンジ推進事業費=三三九―宇宙分野を目指す人材の育成や科学技術への理解促進を図るため、高校生などを対象としたロケット製造工場見学などの課外授業や、小・中学生を対象とした宇宙をテーマとするイラスト募集、宇宙飛行士による講演会などを実施する
【誰もが心豊かに暮らし共に発展できる社会の構築】
▼文書館整備事業費=三〇、三二七―道立図書館と類似機能を有する道立文書館について、両者の機能を複合化した施設を道立図書館敷地内に整備する
▼世界遺産登録推進費=一、六〇三―北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録を目指し、北東北三県および関係市町との共同事業を推進するとともに、官民一体となった運動を展開する
(道・道教委 2018-02-20付)
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