外国語に親しむ指導を グローバル人材育成へ建議―道産業教育審議会が道教委に(道・道教委 2018-02-21付)
吉田会長(左)が柴田教育長に建議書を手渡した
第二十六期道産業教育審議会(吉田勝彦会長)は十九日、審議会でまとめた「本道におけるグローバル人材の育成に向けた産業教育の在り方」についての建議を道教委に提出した。企業・産業界、地域、保護者など多様な人々と連携して必要な資質・能力などを育成する「社会に開かれた教育課程」を実現する大切さを指摘。日常会話から専門的な知識・技術を説明できる程度の英語まで段階的に指導し、外国語に慣れ親しませる指導の工夫改善を求めた。
第二十六期審議会では「本道におけるグローバル人材の育成」をテーマに審議。「グローバル社会に対応できる資質・能力等」「学校と社会とを円滑に接続させる人材育成システムの構築」を柱に審議を進め、建議を取りまとめた。
十九日、吉田会長が道教委を訪問。柴田達夫教育長に建議書を手渡した。
建議は、①審議の背景と審議体制および審議経過②グローバル社会に対応できる資質・能力等③学校と社会とを円滑に接続させる人材育成システムの構築―で構成。本道における産業教育の課題を踏まえ、育成すべき資質・能力など、今後取り組むべき方策などを示した。
専門的な知識・技術などの活用に関して、企業、産業界、地域、保護者など、多様な人々と連携して、必要な資質・能力などを育成する「社会に開かれた教育課程」を実現する大切さを指摘。地域と積極的にかかわろうとする姿勢を身に付けるための体験的活動において、生徒の自己肯定感を高めるプログラムを取り入れる大切さを挙げた。
グローバル人材の育成については、日常会話から専門的な知識・技術を説明できる程度の英語まで段階的に指導すること、外国語に慣れ親しませる指導を工夫改善することの必要性を提示。本道を訪問する外国人観光客が多い状況を踏まえ「観光地での販売実習や観光産業と連携したインターンシップの実施などに取り組むことも大切」などとした。
吉田会長は、建議内容を今後の産業教育の施策に反映し、次代の地域産業を担う職業人の育成につなげていくよう期待。柴田教育長は、本道の産業教育の一層の充実に努めることを約束した。
(道・道教委 2018-02-21付)
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