幼保小連携の推進など盛る 道幼児教育振興基本方針骨子案―道教委(道・道教委 2018-02-22付)
道教委は、仮称・道幼児教育振興基本方針骨子案を二十日の道議会文教委員会で示した。本道における幼児教育の充実に向けた施策の方向性を定めるもので、計画期間は三十一年度から五年間。「幼児教育の内容および方法の改善・充実」など五つの施策の方向性を掲げ、幼保小連携の推進、幼児教育の研修や助言体制の充実、関係機関相互の連携強化などを盛り込んだ。三十年末をめどに策定する予定。
道教委は昨年十一月、文部科学省委託事業「幼児教育の推進体制構築事業」を受諾。知事部局と連携し、本道全体における幼児教育の充実に向けた施策の方向性を示す仮称・道幼児教育振興基本方針の策定に向けた検討を重ねてきた。
基本方針は、「道総合教育大綱」「道教育推進計画」などを踏まえ、本道の幼児教育推進に向けて目指す方向性を設定。本道の現状と課題を整理し、道、市町村、設置者、保護者など各主体の役割などを示すもの。計画期間は、三十一年度から三十五年度までの五年間。
施策の方向性として、①幼児教育の内容および方法の改善・充実②保育者の資質向上③質の評価の促進④幼児教育を推進するための環境整備⑤幼児教育の振興に関する施策の実施体制―を提示。
①では、質の高い幼児教育を提供するための遊びを通した総合的な指導、全体的な計画の作成、就学前教育・保育の振興と理解促進、幼保小連携、幼保間連携などを示した。
②では、園内研修の充実や幼児教育相談員など助言体制の整備、教員・保育士など人材の養成、確保を示しており、③では園における自己評価の実施、幼児理解に基づく評価の実施を挙げた。
④では、関係機関相互の連携強化など幼児教育の提供体制の充実、保護者に対する学習機会や情報の提供などを提示。⑤では、大学や研究機関との連携などによる幼児教育に関する調査研究、研修、情報提供、助言などの体制整備を掲げた。
今後、六月の道議会文教委員会で案を示し、パブリックコメントなどを踏まえ、年末をめどに策定する予定。
(道・道教委 2018-02-22付)
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