道教委の教育行政執行方針 社会で活きる力を育成 1定道議会で柴田教育長説明
(道・道教委 2018-02-22付)

教育行政執行方針
北海道150年を踏まえた取組を推進する姿勢も示した

 道教委の柴田達夫教育長は二十一日、一定道議会の開会に当たって、三十年度教育行政執行方針を説明した。教育行政の執行に当たり、社会の変化に対応し、子どもたちの学力・体力の向上などに取り組むほか、北海道百五十年を踏まえ、本道の歴史や文化などへの理解を深める取組を推進する姿勢を示した。重点政策として「社会で活きる力の育成」「豊かな人間性と健やかな体の育成」など五点を掲げた。小学校における英語の教科化に向けた小学校英語力向上支援事業や道ふるさと・未来創生推進事業、ほっかいどう民俗芸能振興事業、運動習慣形成プロジェクトなどを実施することを表明した。

 柴田教育長は、教育行政の執行に当たって「社会の変化に対応し、子どもたちの学力・体力の向上、望ましい生活習慣の定着、いじめや不登校への対応、安全・安心な教育環境の整備、さらには、北海道百五十年を踏まえ、本道の歴史や文化、芸術などへの理解を深める取組を推進する」との基本姿勢を示した。

 その上で、三十年度の重点政策として、①社会で活きる力の育成②豊かな人間性と健やかな体の育成③学びを支える家庭・地域との連携・協働④学びをつなぐ学校づくりの実現⑤学びを活かす地域社会の実現―の五点を掲げた。

 ①の「社会で活きる力の育成」では、小学校における英語の教科化に向けて英語指導教員の巡回指導や、留学生や外国語指導助手との英会話を体験する小学校英語力向上支援事業に取り組むなどして、子どもたちが英語で日常的なコミュニケーションができる力を身に付ける施策を充実するとした。

 情報活用能力の育成、小学校でのプログラミング教育導入に向けた教員の指導力向上、地域課題の解決をテーマとした実践研究等に取り組む道ふるさと・みらい創生推進事業などを進めることを表明した。

 ②の「豊かな人間性と健やかな体の育成」では、ふるさとへの理解とその発展に貢献しようとする意欲や態度の育成に向け、地域に伝わる民俗芸能に親しむ機会を提供するほっかいどう民俗芸能振興事業などに取り組むことを説明した。

 いじめ防止や不登校児童生徒への支援については、道いじめ防止基本方針の改定内容の周知徹底、各学校における組織的で迅速な対応を図るとした。

 子どもたちの体力向上にかかわっては、運動意欲の向上に向けた実践研究等を行う運動習慣形成プロジェクトの実施を挙げた。

 ③の「学びを支える家庭・地域との連携・協働」では、コミュニティ・スクールの導入促進などを提起。

 ④の「学びをつなぐ学校づくりの実現」では、学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」に基づく業務改善の推進、教員育成指標に基づく養成・採用・研修を通じた一体的な改革を進めるとした。

 ⑤の「学びを活かす地域社会の実現」では、本道全体をアートの舞台とするアートギャラリー北海道を展開する考えを示した。

(道・道教委 2018-02-22付)

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