渡島小中学校長会が理事研修会 学校運営充実へ研鑚 7校への教育実践表彰も(関係団体 2018-02-26付)
西村指導監の講話などを通して、会員約40人が研鑚を深めた
【函館発】渡島小中学校長会(竹嶋充会長)は九日、北斗市総合文化センターで理事研修会開いた。会員約四十人が出席。渡島教育局の西村和彦義務教育指導監が講話したほか、十月に函館で開かれる全国連合小学校長会研究協議会北海道大会の日程などを確認した。併せて教育実践表彰を挙行。各校の学力向上や部活動などで優秀な成果・成績を収めた七校に竹嶋会長が表彰状を手渡し、さらなる飛躍を期待した。
研修会であいさつに立った竹嶋会長は、本年度の各事業や研修会への協力に感謝を述べた上で、全国的に進む教職員の働き方改革について「本会としても対応策を検討していきたい」との考えを示し、会員のさらなる協力と連携強化を呼びかけた。
続いて、西村義務教育指導監が講話。学校運営、指導方法、いじめ問題、服務規律に関する文部科学省や道教委の取組、今後の対応について解説した。小学校における外国語活動の時数増加や、新学習指導要領の移行期間の対応方法などを、道教委の資料をもとに助言したほか、教職員による不祥事の未然防止に関する校内研修の実施を強く要請した。
つぎに、本年度の一般会務報告のほか、来年度の総会・研修会の実施について各部の担当者が報告。また、十月に函館市内の各会場で行われる全連小研究協議会道大会の日程などについて竹嶋会長が説明し、積極的な支援と協力を要請した。
研修会終了後、実践表彰式を挙行。渡島小中学校長会教育実践表彰に三校、渡島小中学校長会教育特別賞に四校を選出。竹嶋会長は、今回で二十回目の節目を迎えたとした上で、これまでの同会の歴史を振り返りながら「より一層の活動充実につながってほしい」と呼びかけ、さらなる飛躍を願った。
選考委員長の工藤彰子副会長が選考結果を発表したあと、各校の校長や代表者に竹嶋会長が表彰状を手渡し、取組の充実や成績の向上に期待した。
受賞者を代表してあいさつに立った北斗市立茂辺地小中学校の石川宏司校長は「今回の受賞は、これまで本校を支えてきた先代校長の努力の成果。おごることなく、子どものさらなる成長を目標に頑張っていきたい」と力強く決意を述べた。
受賞校の実践内容、対象の成績、受賞理由はつぎのとおり。
【渡島小中学校長会教育実践表彰】
▼松前町立松前中学校(大橋栄寿校長)
▽実践内容=松前の子に豊かな人間性を育む書道科の実践~文部科学省教育課程特例校制度を活用して
▽受賞理由=豊かな人間性を育成する側面を重視し、文字を正確に理解し適切に書写する基礎的技能の高まりのみならず、美意識や自制心の涵養など感性を培うとともに自他のよさを認める心を養う実践の積み重ねを高く評価
▼北斗市立茂辺地小中学校(石川宏司校長)
▽実践内容=英語に特化した学校
▽受賞理由=学校カラーを英語教育に特化した学校として独自のカリキュラムを組み、実践に当たって小中学生ともに英語の聞き取り能力が向上し、日常会話を英語で対応できるようになってきている。また、苦手意識がなく「英語が得意」と考える児童生徒が多いことを高く評価
▼八雲町立落部中学校(池田公貴校長)
▽実践内容=小中連携から中学校区小中一貫教育コミュニティ・スクールへ
▽受賞理由=中学校区小中一貫教育コミュニティ・スクールとすることによって、子どもたちが九年間で戸惑いをもたずに生きる力を育めるよう、「学校づくり」「心づくり」「体づくり」の三つの観点を重点とした実践を継続して進めていることを高く評価
【渡島小中学校長会教育特別賞】
▼北斗市立上磯小学校(髙橋徹校長)
▽対象の成績=吹奏楽部が第十七回東日本吹奏楽大会金賞
▼北斗市立上磯中学校(三觜徳久校長)
▽対象の成績=吹奏楽部が第六十五回全日本吹奏楽コンクール金賞
▼北斗市立浜分中学校(海野厚二校長)
▽対象の成績=町井大城君(二年)が第四十八回ジュニオリンピック陸上競技大会に北海道選抜第三走者として出場。男子ABCクラス共通四×一〇〇㍍リレー優勝
▼八雲町立八雲中学校(大橋宏朗校長)
▽対象の成績=石堂陽菜さん(三年)が第四十四回全日本中学校陸上競技選手権大会女子一〇〇㍍で優勝
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表彰状を手に笑顔をみせる7人と竹嶋会長(下段中央)
(関係団体 2018-02-26付)
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