札幌啓北商業高ＳＰＨ海外研修報告会　台湾での学習成果共有

（学校 2018-03-07付）

海外研修に参加した生徒１０人が、台湾の商業などについて学んだことを報告した

　札幌啓北商業高校（尾崎寿春校長）は二月中旬、同校でＳＰＨ海外研修報告会を開いた。一年生二百四十人が参加。昨年十二月に実施した台湾研修に参加した代表生徒十人が台湾の観光やＭＩＣＥ施設について学んだことを報告し、学年全体で情報を共有した。

　同校は本年度、文部科学省のスーパープロフェッショナルハイスクール（ＳＰＨ）に指定された。社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成することを目的に、調査研究を実施。本年度から三年間、大学や研究機関、企業等と連携し「観光」「ＭＩＣＥ」「起業家教育」など五つの分野で先進的な取組を展開している。

　海外研修は、国際交流および外国での取組を推進するために、海外の学校を訪問し、代表生徒が今後の活動の橋渡し役となるよう、他者とのコミュニケーション能力を育成することを目的に、昨年十二月十八日から三泊四日の日程で実施した。

　報告会では、はじめに市教委教育課程担当課の幸丸政貴高校担当係長があいさつ。生徒に、ＳＰＨの取組を通して「ビジネスや商業を基盤とした大きな人になってもらいたい」と期待した。

　続いて、海外研修に参加した代表生徒十人が、研修の概要や成果、感想をプレゼンテーションソフトにまとめて発表。台北市の景文高級中学を訪問し、同校の生徒と交流を行ったことや、観光地、ＭＩＣＥ施設を見学し台湾の観光や商業を学んだことを説明した。

　また、研修を通して考案したビジネスプランを発表。台湾のコンビニでは必ず煮卵が売られており、日本のコンビニでは総菜などの種類が多いことから「日本の手軽に食べられる総菜などを台湾で売って、台湾の煮卵を日本で売ったら、意外性と好奇心からたくさんの人が買うのではないか」と提案した。

　観光地などを巡り、台湾には日本語を話せる人が多いことから「困っている観光客にもしっかり対応することができる。そのため、商品を買う人が増え、経済が回るのではないか」と述べ、コミュニケーション能力の重要性を強調した。

　最後に、小樽商科大学の岡部善平教授が講評。発表を「興味深かった」と評価したほか、報告を聞いた生徒に「何かしら興味をもてるものがあるはず。それを普段の学びの中に生かして」と呼びかけた。

(学校 2018-03-07付)