恵庭市教委の学力向上推進事業―３０年度新規　アドバイザーを１人配置　全小・中の取組検証し助言

（市町村 2018-03-22付）

　恵庭市教委は三十年度から、新規で行う学力向上推進事業における学力向上アドバイザーを配置する。市教委学校教育課内に配置し、市内の全小・中学校で学力向上に関する取組内容を検証し、それを学校にフィードバックするなど、学力向上に向けた取組の強化を図る。

　これまで市教委では、学力の向上に向け、知能・学力テストを実施し、その分析結果を踏まえ、各学校において学校改善プランを作成するなどの取組を行ってきた。

　恵庭市の二十九年度全国学力・学習状況調査結果をみると、小学校六年生の平均正答率は、国語Ａと算数Ａが全国平均をやや上回り、他の教科においても全国平均との差が縮小した。中学校三年生においては、いずれの教科も平均正答率が全国平均をやや下回ったが、全国平均とほぼ同様となった。

　三十年度からは、さらなる学力向上を目指して、学力向上推進会議を設けるとともに、市教委学校教育課内に学力向上アドバイザーを一人配置。アドバイザーは、退職校長の起用を予定しており、非常勤として週三日程度フルタイムで勤務する。同会議の中核的役割を担うほか、市内の全小・中学校において学力向上に関する取組内容を検証し、それをフィードバックしていくなど、市教委と学校現場とのパイプ役となる。

　また、学力向上推進会議については今後、詳細を検討していく。

(市町村 2018-03-22付)