音威子府村の30年度教育行政執行方針 英語身近に感じる授業を 近隣3町と高校生徒数確保へ取組(市町村 2018-04-05付)
音威子府村教委・髙曽根誠教育長
【旭川発】音威子府村教委の髙曽根誠教育長は、三月中旬の第一回定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。義務教育では、小・中学校の新学習指導要領の全面実施に向けて外国語指導助手を配置し、小学校で英語が一層身近に感じられる英語教育を推進していく考えを表明。高校教育では、生徒確保に向けて近隣三町と連携。三十年度も札幌市で合同学校説明会を開催するなど、募集活動を展開する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼幼稚園教育
知識・技能の基礎、思考力・判断力・表現力の基礎、学びに向かう力・人間性などとして、明確に幼児一人ひとりのよさを引き出し、可能性を把握するなど、集団生活を経験する中で様々な物事に興味・関心をもたせ主体的にかかわれるよう指導する。
▼学校教育
授業改善と家庭学習を含めた望ましい生活習慣の定着が重要であり、学校・家庭・地域が一体となって学力向上に取り組む。
特に、必修化される小学校の英語については、これまで以上に、外国語指導助手を配置し、英語が一層身近に感じられる英語教育の充実を図る。
さらに、小学校に学習支援員を配置し、基礎的な学力の向上、教育の充実を推進し、小・中学校で策定する学校経営方針に基づいた教育の実践を支援する。
▼高校教育
おといねっぷ美術工芸高校については、特色のある教育活動を展開し、道内唯一の工芸科高校として造形体験を重ね、創造力を育成することを目標に魅力的な教育環境を整備し、興味・関心や目的意識をもった生徒の確保に努め、自ら学ぶ意欲を高め、個性を生かし、生徒・保護者・地域・教職員がともに夢を創造する学校づくりを推進する。
急速な少子化に伴う中学卒業生の減少によって、高校の統廃合が進んでおり、生徒の確保は重要課題である。二十八年度から、本村、剣淵町、幌加内町、下川町の四町村が連携して地元高校の生徒募集活動を展開。三十年度も札幌市において、合同学校説明会の開催を目指す。
引き続き、中学校訪問や木の手づくり展、体験入学を行うとともに、二十八年度から埼玉県で行われている進学フェアに参加し、募集活動を通して生徒確保の取組を推進する。
スウェーデン・レクサンド高校と姉妹提携を結び国際理解教育事業を三十年度も実施。貴重な体験や経験を今後の学習活動に生かし、豊かな教育活動を推進し、特色ある学校づくりに努めるために、レクサンド高へ教諭一人、生徒三人を派遣し、国際理解教育を推進する。
いじめや不登校、インターネットを通じた悪質な嫌がらせや中傷などの問題の重大性を認識し、組織的に取り組む体制を確立し、教職員の危機意識をさらに高めるとともに、生徒とのかかわりを大切にしながら指導に努める一方、今以上にスクールカウンセラーを活用した相談体制の充実に努める。
(市町村 2018-04-05付)
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