函館市教委が合同校長会議 本年度から振興計画実施 学校経営充実の重点説明(市町村 2018-04-09付)
辻教育長が校長の基本姿勢などを示した
【函館発】函館市教委は三日、市国際水産・海洋総合研究センターで定例合同校長会議を開催した。市教委の管理職や市内の幼・小・中・高校の園長、校長など合わせて九十八人が出席。本年度の学校経営充実に向けた重点と方向性の説明では、辻俊行教育長が登壇。本年度から実施となる市教育振興基本計画や、市内の各小・中学校で本格的に開始するコミュニティ・スクール(CS)などについて説明した。
国歌斉唱のあと、小笠原学学校教育課長が市教委の管理職を紹介。引き続き、沢田紀之学校教育部長が本年度の転入・採用校長を紹介した。
転入・採用校長あいさつでは、市立日新中学校の池田公貴校長が登壇。「函館市の学校長として辞令を受け、身が引き締まる思い」と話した上で「辻教育長の示した教育行政執行方針を踏まえ、函館の子どもたちのために、地に足の着いた教育活動と信頼される学校づくりを教職員全体で進めていく。今後も指導助言をお願いしたい」と決意を述べた。
続いて、辻教育長が本年度の学校運営に関する重点と方向性を説明した。本年度は「さらなる質の向上を目指して」をテーマに、学校を核とした地域づくり、教職員の業務改善、学力向上の三つを柱にした学校運営の実施を強調。その上で、校長としての基本姿勢については「校区の児童生徒・保護者を教育を通じて幸せにする」ことなどを挙げるとともに「校区地域におけるトップとしてのふさわしい振る舞い」の徹底をあらためて求めた。
また、教職員としての基本姿勢については「担当している児童生徒・保護者を教育を通じて幸せにする」「学校運営に参画している一員としての振る舞い」の二つを示した。
市教育振興基本計画に関しては「自立:生涯を通じて学び続け、主体的に判断して変化する社会を生きる人」「共生:寛容さと思いやりの心をもって、多様な人々と絆を結び共に支え合う人」「創造:世界に目を向け、新たな価値を創り、まちの魅力を高める人」の三つが、函館の教育が目指す人間像であることなどを説明した。
本年度から市内の約七割の学校で実施となるCSに関しては「実質的にはこれまでと学校運営は変わらない。保護者や地域住民も学校運営に責任をもつ立場になる。焦らず、一緒に成長してほしい」と呼びかけた上で、通学路安全マップの共同作成など、共同作業による取組などを提案した。
そのほか、校務分掌における適切な業務分担や諸問題における校長の出番、組織内での〝報連相〟の重要性などについても話し、対応を要請した。
最後に「新年度から様々なことが起こると想定している。みなさんと一緒に解決していきたい」と話し、函館市の教育の向上に向け、さらなる協力を求めた。
このあと、寺本公彦教育指導課長兼南北海道教育センター所長が、本年度の研修会などについて説明した。
(市町村 2018-04-09付)
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