29年度教育相談件数まとまる 特別支援や家庭環境など―石狩市教育支援センター
(市町村 2018-04-10付)

 石狩市教育支援センターは、二十九年度教育相談の件数をまとめた。内訳は「生徒の特別支援に関する相談」が最も多く二百三十六件、「家庭環境」が百三十五件、「不登校」が百三十四件と続く。相談対象の内訳をみると、小学校が二百五十八件、中学校が百六十六件、幼稚園が百四十件など。同センターでは「保健師や子ども発達支援センターと連携して、早期療養などを図り、保護者を含め関係者間の信頼関係が築けたため、乳幼児の相談が増えた」と分析している。

 市教委は二十五年度に教育支援センターを開設。教育相談事業において、市内の学校や特別支援学校などの関係機関と連携して、子どもや保護者、教諭を支援している。

 二十七年度の相談件数は三百五十七件、二十八年度は六百三件だった。二十七年から二十八年に相談件数が増加していることについて、同センターの開発克久センター長は「二十七年度に一人だったスクール・ソーシャルワーカー(SSW)を、二十八年度に二人体制にして学校訪問に当たり、気になる子ども・家庭の早期発見に努めた結果、増加につながったと考えている」と話していた。

 また、二十九年度には五百八十件の相談が寄せられた。相談内容の内訳は、発達障がいを含む特別支援についての相談が二百三十六件、家庭環境が百三十五件、不登校が百三十四件となった。

 相談対象の内訳をみると、小学校が二百五十八件、中学校が百六十六件、幼稚園が百四十件、高校・特別支援学校などが十六件だった。

 同センターでは、乳幼児健診や就学時検診などにおいて、保護者に「支援ファイル」や「個別の教育支援計画」の意義などの情報を提供したことや、保健師、こども発達センターとの連携によって、早期療育や就学に向けた合意形成の充実を図っている。

 こうしたことが関係機関と保護者を含めた信頼関係を築くことにつながり、幼稚園で保護者からの相談件数が増えたと分析している。

(市町村 2018-04-10付)

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