鷹栖町３０年度教育行政執行方針　中学校に部活動指導員　３１年度のＣＳ導入目指し準備

（市町村 2018-04-10付）

鷹栖町教委・宝田庄十郎教育長

　【旭川発】鷹栖町教委の宝田庄十郎教育長は、九日開会の第一回町議会定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。三十年度から鷹栖小学校と北野小学校に学校司書を配置して学校図書活動の充実を図るほか、教員の働き方改革、部活動の質的な向上を進めていくことを目的に、中学校に部活動指導員を配置する考えを示した。三十一年度に各小・中学校でコミュニティ・スクールの導入を目指して準備を進めることなどを明らかにした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

　三十年度から学校運営協議会制度（コミュニティ・スクール）の導入に向けて準備を進め、三十一年度から各小・中学校で導入し、地域とともにある学校として地域との連携協力を推進する。

　確かな学力の定着については、子どもたち一人ひとりにとって、大きな課題となっているのが思考力、読解力、表現力ととらえ、子どもたちに基礎・基本の確実な定着とそれを活用して解決する力を育み、学習意欲や学習習慣が身に付くよう、各小・中学校に学習支援員を配置し、チーム・ティーチングや習熟度別指導などの学習支援を行う。さらに、土曜日を活用した学習機会として、土曜学習教室「がんばるど」を継続する。 学習指導要領の着実な実施と子どもたちの学力の状況を的確にとらえ、実態に応じた授業の改善を進められるよう、学校教育指導主事による指導を行う。

　特別支援教育では、子どもたち一人ひとりの発達段階に応じた指導や支援を行うため、必要に応じて特別支援学級を設置し、特別支援教育支援員の配置を拡充し、特別支援教育の充実を図る。

　さらに、特別支援教育連絡協議会や教育支援委員会の活動を通して、幼稚園、保育園や子育て支援相談室、小・中学校、特別支援学校や保健、医療、福祉機関、家庭などと連携を深める。

　学校図書については、本年度からは鷹栖小と北野小に学校司書を配置し、週三日間の活動を行う。

　国際理解教育については、移行期間となること、小学校中高学年で外国語活動および外国語の授業時数が増加するが、長期休業日数の変更などで対応する。また、引き続き小・中学校に外国語指導助手（ＡＬＴ）を派遣し、英語学習の充実とコミュニケーション能力の育成や交流に取り組む。

　不登校は、臨床心理に専門の知識や経験をもつスクールカウンセラーの配置を道教委に要望するとともに、教育委員会、学校、各関係機関の連携協力体制を構築し、子どもたちの悩みの解決に努める。

　姉妹都市・オーストラリアゴールドコースト市との国際交流事業は、中高生の訪問団派遣だけではなく、本年度はナレン高校からの訪問団を受け入れる。

　中学校の運動部活動担当教員のうち、担当教科が保健体育ではなく、かつ担当部活動の競技経験がない教員の割合は半数になっていることから、教員の働き方改革、部活動の質的な向上を進めていくことを目的に、中学校に部活動指導員を配置する。

　学校施設の整備についは、老朽化した鷹栖小の外壁の改修などを行い、学校環境の整備に努める。

　本年度からの小学校の外国語必修化に伴う登校日数の増加などに対応するため、給食実施日数を各学校・学年別に設定し、運営を行う。

　鷹栖高校の特色ある学校づくりやキャリア教育の充実を図る教育活動、振興会や学校の存続を求める会の活動を今後も継続して支援する。

(市町村 2018-04-10付)