十勝へき・複教育研究連盟が総会　新委員長に吉本校長（鹿追町瓜幕中）　一人ひとりの子を大切に

（関係団体 2018-04-24付）

意気込みを述べる吉本新委員長

　【帯広発】十勝へき地・複式教育研究連盟は十九日、幕別町内の十勝教育研修センターで本年度総会を開いた。第四十回管内へき地複式教育研究大会広尾大会の開催や、第六十五回管内複式校母の集い士幌大会への協力などを盛り込んだ事業計画を決定。役員改選で新委員長に選出された鹿追町立瓜幕小学校の吉本徹校長は「今後も十勝のへき地・複式校が連携し、子どもたち一人ひとりを大切にした教育を進めていきたい」と抱負を語った。

開会に当たり、織茂竜二郎委員長があいさつに立ち、前年度開催した管内へき地複式教育研究大会足寄大会について「公開授業や研究協議を通して、参加者にとって実りの多い大会となった」と振り返った。その上で「本年度においても皆さんには、一人でも多くの参加を呼びかけていただき、大会を盛り上げてほしい」と呼びかけた。

　議事に移り、各部が二十九年度事業、会計決算、監査について報告したあと、三十年度事業計画および会計予算案について審議した。

　重点方針に「管内へき地複式教育研究大会の内容充実に努め、道へき・複連第九次長期五ヵ年研究推進計画に基づくグランドデザイン“十勝の複式教育”の普及・活用を図るとともに、研究成果を積極的に発信する」など四点を掲げ、会員の資質向上や管内のへき地・複式教育の改善・充実に努めていくことを申し合わせた。

　事業計画については、九月二十八日に広尾町立豊似小学校で第四十回管内へき地複式教育研究大会広尾大会を開催するとしたほか、七月七日に士幌町総合研修センターで実施する第六十五回管内複式校母の集い士幌大会に協力することなどを確認した。

　役員改選では、新委員長に瓜幕小の吉本校長を選出。吉本新委員長は前年度の活動を振り返った上で「本年度においても、へき地・複式校として地域・保護者とともに一体となった教育を展開していただきたい」と要請した。

　また「今後も、十勝のへき地・複式校三十七校が連携し、子どもたち一人ひとりを大切にした教育を進めていきたい」と抱負を述べた。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽委員長＝吉本徹（鹿追町立瓜幕小・新）

▽副委員長＝髙充慶（新得町立屈足南小・新）、合掌浩孝（幕別町立古舞小）、溝口勝彦（士幌町立上居辺小）

▽会計＝山本尚（音更町立東士狩小）

▽事務局長＝水口一（音更町立南中音更小・新）

▽事務局次長＝佐藤正由（鹿追町立笹川小・新）

(関係団体 2018-04-24付)