公立小・中担当指導主事研開く―道教委 自己肯定感高める授業を 大妻女子大・樺山准教授が講演(道・道教委 2018-04-25付)
樺山准教授は、指導主事の心構えを示した
道教委は二十三日から二日間、札幌市内の道自治労会館で三十年度公立小・中学校各教科等担当指導主事研究協議会を開いた。道教委、市町村教委の義務教育担当指導主事ら約二百人が参加。初日は大妻女子大学家政学部児童学科の樺山敏郎准教授が主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の在り方について」と題して講演し「“努力すればできる”という実感をもつ大切さを学校の先生に伝えてほしい」と自己肯定感を高める授業づくりの大切さを強調した。
本道における教育課程編成・実施上の課題の解決に向け、全道すべての小・中学校、義務教育学校が新学習指導要領の趣旨を踏まえた教育課程の編成を行うなど、全面実施に円滑・適切に対応するために必要な指導助言の在り方について共通理解を深めることが目的。
初日の全体会では、樺山准教授が「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の在り方について」と題して講演。指導主事に必要な視点を示した。
樺山准教授は、児童生徒の自己肯定感と学力の関連性にふれ、一人ひとりの多様な考え方が認められる学校経営や授業づくりが学力向上につながること、そのための道徳教育、特別活動の重要性を挙げた。
また、他者の気持ちを分かるようになりたいと思える授業づくりを展開するための教師の役割、授業に参加できない児童生徒に対するかかわり方を示し「同じ授業時間の中で、すべての児童生徒が目標に向かい、“努力すればできる”という実感をもつ大切さを学校の先生に伝えてほしい」と呼びかけた。
このほか、教育効果の高い全国の学校の事例を踏まえ、児童生徒が自分で調べ、考えたことを文章にまとめる指導の重要性を指摘。本道の多くの地域で子どもたちの「書く」能力が低いことから、「子どもたちが文章の書き方を知り“書きたい”“書いてよかった”と思えるよう、指導してほしい」と述べた。
二日目は、国語、算数・数学、理科、生活など八部会で説明・演習・協議を実施。教科の特質に応じて知識を関連付け、より深く理解できる指導・助言の在り方について考えを深めた。
(道・道教委 2018-04-25付)
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